本市は今年、市制施行100周年を迎えました。現役世代が活躍しながら、次世代に引き継ぐ基盤となる都市と地域づくりを目指して、令和6年度当初予算を編成しました。これからの100年を見据えた予算の概要や主な施策をお伝えします。
■(当初予算)総額は約2,457億円
令和6年度の当初予算は、前年度比3.2%増の約2,457億円となりました。100年後の本市のあるべき姿を考えた視点から、ベビーファーストを推進するための経費や教育費などの予算を増やしています。
また、国の施策に伴う定額減税補足給付事業や定年延長による退職手当費など、必要な経費を盛り込んでいます。
◇会計別当初予算
※3月8日提出の令和6年度補正予算を含む
■(一般会計)1,411億6,150万円(71億6,150万円の増)
◇歳入
・市税…前年度比8億7,627万円減 1.7%⬇
固定資産税の地価上昇や償却資産の伸びによる増、市たばこ税の税率引き上げなどによる増を見込むものの、個人市民税の税制改正による均等割の引き下げなどにより、全体的に減収見込み
・国庫支出金…前年度比11億8,635万円増 5.0%⬆
定額減税補足給付事務に係る補助の増加
・地方交付税…前年度比12億8,700万円増 12.1%⬆
社会保障費やこども・子育て政策の強化、給与改定による人件費などの増加
◇歳出
・民生費…前年度比24億9,585万円増 5.0%⬆
障害児給付費やこども医療助成事業費、施設型・地域型保育給付費などによる増加
・農林水産業費…前年度比3億5,195万円増 6.9%⬆
林業・木材産業支援事業、ため池防災・減災事業などによる増加
・教育費…前年度比4,852万円増 0.3%⬆
市立学校の給食費全額公費負担による増加の一方、歴史情報博物館整備や小学校の長寿命化改修に係る費用の減少
■(予算編成方針と主要施策)新時代100年創造都市実現型 課題発見・解決先進都市の創生
令和6年度の主要施策を、SDGsの理念に基づき策定された市政運営の指針である「まちづくり基本指針」における5つの分野別に紹介します。
財政課職員「予見可能性の高い将来課題から現在の方策を考える「バックキャスティング思考」で予算を作りました!」
◇産業・仕事の未来
・地域産業のサステナビリティ向上(3,343万円)
小・中学生を対象とした企業の職業体験イベントや、全国の起業家が集まる交流会を開催し、将来の地域産業を担う人材の確保や育成を支援し、法人数の増加を図ります。
・海外市場拡大に向けたマーケットイン輸出戦略(1,513万円)
・知財で企業の稼ぐ力の向上と海外販路開拓(780万円)
◇交流・観光の未来
・日本遺産を巡って楽しくロゲイニング(460万円)
開成山公園を基点として、日本遺産構成文化財や観光スポットなどを周遊するロゲイニングイベントを開催し、観光誘客や地域経済の活性化を図ります。
・インバウンドの推進・発酵文化の発信(2,090万円)
・友好都市つくば市児童とロケットつくり隊!(35万円)
◇学び育む子どもたちの未来
・市立小・中・義務教育学校の給食費を全額公費負担(16億353万円)
令和4年度第3学期から実施している給食費全額公費負担を継続し、子育て世帯の経済的負担の軽減を図ります。
・(仮称)こども誰でも通園制度の創設(2,783万円)
・子ども食堂キャラバン事業(130万円)
◇誰もが地域で輝く未来
・市制施行日(9月1日)の記念事業を実施(1,081万円)
郡山公会堂や開成山公園で、未来を担うZ世代を対象とした記念講演や100周年を祝う祝賀花火の打ち上げなど、記念事業を行います。
・開成山地区体育施設の改修整備(30億6,058万円)
・東北SDGs未来都市サミットinこおりやま広域圏を開催(646万円)
◇暮らしやすいまちの未来
・ごみ削減プロジェクト(1,248万円)
家庭で処理できる唯一の廃棄物「生ごみ」の削減に向け、電動式生ごみ処理機購入費の2分の1(上限25,000円)を補助します。
・防災備蓄倉庫の改修と災害時のトイレ等用水の確保(3,369万円)
・人工衛星画像を活用した水道管路の漏水調査(2,150万円)
問合せ:財政課
【電話】924-2071
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