■佐久間 直美さん Sakuma Naomi
動物由来の製品を消費しない“ヴィーガン”対応レストランを経営する佐久間さんに、活動と食への思いを伺いました。
◇「食」は、楽しみながら毎日できる環境保護
以前、カフェでパティシエとして働いていた時、おいしさだけでなく健康面からも、自信を持って「毎日食べてください」と言えるものを提供したいと思うようになりました。その後、結婚を機に沖縄へ移住。心機一転、ヴィーガンを選択し、自分が料理人として食べてほしい健康的な食を追求しようと決めました。
沖縄には、ヴィーガンの人もそうでない人も食事を楽しめるお店がたくさん。無農薬野菜を栽培する農家の方と直接話したり、ヴィーガン対応のレストランで実際に働いたりする中で、食を自由に選択できる魅力に惹かれていきました。
地元郡山にもこの魅力を広めたいと、5年前にヴィーガン対応のレストラン「Branch(ブランチ)」をオープン。心も体も健康になれる場所を目指し、料理の提供だけでなく、食の勉強会なども定期的に開いています。「アレルギーがあっても食べられるソフトクリームは初めて!」と泣いて喜んでくれる方もいて、食を選べる喜びを共有できたようでうれしかったです。
また、料理が出来上がるまでのいくつもの背景を知った今では、食との向き合い方次第で、「食」は毎日できる環境保護になると気付くことができました。食材が作られる過程で過度な森林伐採がされていたり、食器を洗うスポンジの破片が川や海に流れたり。食べるだけが「食」じゃないんですよね。
これからも、食の楽しさを感じられるレストランとして、より多くのワークショップを開きたいです。食事に迷った時に、自分も地球もハッピーな選択ができるヒントを伝えていきたいですね。
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