「料金が高い」という意見をいただく水道料金。その仕組みについて、意外と知られていないことや、多くの方が持っている疑問にお答えします。
■水道料金の半分以上は「未来へのお金」
皆さんから集めた水道料金の使い道は、「今の水道を使うお金」と「未来の水道を使うお金」に分かれています。
実は、水道水をつくって各家庭へ届ける今の費用よりも、老朽化した水道施設を更新するための未来へ向けた費用の方が多くかかっています。
・令和5年度決算
ちなみに、70億円の費用のうち約9割(63億円)は、水道を使っても使わなくてもかかる費用(固定費)なんです。
水道料金は水を使った分を払うというより、水道の施設を使うために払っていると言えるんです。
■郡山市の水道料金は高い?
実は、県内13市では4番目に安い郡山市。県内全市町村の平均月額3,817円よりも安い状況にあります。
一方で、全国的に見ると、福島県を含め東北地方は、高い傾向にあるんです。
・福島県内13市の水道料金
金額は口径13mmで水を1カ月に20立方メートル使用した場合(単位:円)。
出典は(公社)日本水道協会水道料金表(2024.4.1)
・都道府県の水道料金(高い順)
※全国平均は、3,368円
■東北地方の水道料金が全国と比べて高い理由
水道事業にかかる費用の多くは固定費なので、人口が少ない地域ほど、水道施設を利用する世帯あたりの負担額は増えてしまいます。
・水道施設を利用する世帯数のイメージ(本紙参照)
・各地方の面積と人口の関係
東北地方は住める土地の面積が日本全体の16.5%もあるのに、人口は6.7%しかいないから、負担が大きいんです。
■安全な水を未来へ「つなぐ」
未来の水道を使う人のために、今から計画的に水道施設を更新していく必要があります。安全な水を未来へつなぐことも、上下水道局の大事な使命です。
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※アンケートの二次元コードは本紙をご覧ください。
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