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市長コラム

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福島県郡山市

■一月
賀正。「めでたくもあり、めでたくもなし」とは古人の言。令和には「めでたし、めでたし」が似合うことを願いましょう。
郡山市制が施行されて101年目の正月。「智に働けば角が立つ」ほどの智はありませんが、一年の計は元旦にあり。バックキャスト時代にあやかり、少々先の事について思考実験をいたしました。きっかけは、昨年暮れの「政党もSNSフル活用」との新聞記事。政党の広報でも、スマホなどで閲覧するSNSのショート動画が重視される傾向にあるようです。国会中継も本市議会中継もネットを経由して視聴が可能ですが、将来は要点をまとめたショート動画になるかもしれません。紙の広報紙やウェブサイトも、動画主体への転換準備が必要でしょう。
初夢ならぬ初連想としては、市役所における通常業務もタイパ・コスパの極みで、会議も対面から、顔色も認識できるハイビジョンのネット会議へ。部・課で区分する執務室や会議室も不要。自由に席を移動して仕事をするフリーアドレス制を導入し、組織の縦割りを超えた市職員ダイバーシティで協奏プロジェクトを実施。意思決定・責任体制は固定化しますが、そのプロセスはネットを使い、いつでもどこでもアクセスできる「ユビキタス」になるでしょうか。
法に基づく自治体システムに加えて、SNS市民会議、さらには越境県民会議も可能性が無いとは言えません。学校教育も憲法第26条第1項に規定する「その能力に応じて」の趣旨を鑑みれば、児童生徒は学区レス。好きな授業を5G回線のオンラインで受講でき、さらには飛び級で学齢も不要となるかもしれません。
さまざまに思考を巡らす元日でした。
郡山市長 品川 萬里

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