■菅家 元志さん Kanke Motoshi
企業などが抱えるさまざまな問題の解決をサポートする(株)プレイノベーション代表の菅家さん。活動への思いを伺いました。
○挑戦する人がもっと増える社会にしたい
幼い頃から企業の経営に関わる仕事をしていた両親を見てきた影響で、経営に興味が湧き、起業したいと考えるようになりました。今の活動につながったターニングポイントは、東日本大震災。当時関東の大学にいた私は、福島の力になりたくて復興支援活動に参加。そこで見たのは、災害や風評被害などの前例も答えもない問題の解決を目指して、懸命に福島を盛り上げようと挑戦する人たち。その姿に胸を打たれ、“この人たちと地域を盛り上げていきたい!”と思った私は、2013年に地元郡山へ戻り、住民や企業が直面するさまざまな問題を解決するため、今の会社を立ち上げました。
現在は「世の中の問題解決を加速する」を理念に、企業のDX化や新規事業開発を中心としたサービスを展開しています。例えば、「自社でDXをどう進めれば良いか分からない」といった相談があれば、まずは会社の抱えている問題が何かを一緒に探究することから始めます。見つけた問題を解決すれば、新しい取り組みを始める時間の創造にもつながります。問題を見つけ、解決していくことは大変ですが、お客さまと一緒に考えたシステムが、使った人に喜ばれている様子を見聞きすると、やってよかったと心から感じます。
今は、次の100年に向けた地域活性化を目指し、「Koriyama and COMPANY」プロジェクトを立ち上げ、福島の企業と若者が出会い、ともに挑戦する仕組みづくりも行っています。これからも地域の問題解決力を底上げして、福島から全国、さらには世界に新しい価値を発信できるよう、力を注いでいきたいです。
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