神奈川県二宮町
私のふるさとは、神奈川県の南西部に位置する二宮町(にのみやまち)です。湘南地区の最西端に位置し海も山も近く、駅からすぐ近くに地引網体験ができる袖ケ浦(そでがうら)海岸や標高136.2mの吾妻山(あづまやま)があります。吾妻山山頂展望台からは、相模湾と富士山を同時に見渡すことができます。また、箱根駅伝の4区・7区で一瞬通過する町です(笑)
そんな「都会に近い田舎」二宮の1970年代は「流行の団地が建ち並ぶニュータウン」。それでも自然がまだ身近にあって、父との散歩で目にしたレンゲ畑、カエルの卵やオタマジャクシ、サワガニの記憶は今でも鮮明です。父は、セリやショウブを摘みながら故郷の秋田を思っていたのかもしれません。
結婚を機に須賀川へ引っ越して33年。その間に二宮は高齢化が進み、空き家が増え「消滅可能性都市」と言われるようになりました。しかし、ここ数年ですてきなレストランやカフェ、パン屋ができ、ふるさとにいる母に会いに行く度に「生まれ変わりつつある二宮町」を感じています。
私は須賀川で子育てをし、今の仕事にたどり着き、大切な人たちと出会い、今が一番幸せと思えるようになりました。もう既に須賀川は「私の第二のふるさと」なのかもしれません。
岩渕 根本 千裕(ちひろ)さん
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