埼玉県蕨市
私のふるさとは、埼玉県蕨(わらび)市です。東京に京浜東北線一本ですぐに行くことができ、通勤・通学にとても便利なため東京のベッドタウンと呼ばれています。全国の市の中で最も面積が狭く、人口密度が最も高いそうですが、江戸時代には、中山道の宿場町として栄え、機織(はたお)りで発展しました。今でも8月に「機(はた)まつり」というお祭りが行われ、七夕飾りや露店、イベントなどでとてもにぎわい、私も子どもの頃に親や友人と行ったことを思い出します。
また、蕨市では戦後に、次代を担う青年たちを激励するため「青年祭」が企画されました。全国に先駆けたこの催しには国や県からも関心が寄せられ、国民の祝日として「成人の日」が制定されました。このことから、蕨市は「成人式発祥の地」とも言われています。これは私が蕨市のことを紹介するときに必ず伝える自慢の一つです。小さな市ですが、いろいろな歴史が詰まっている素敵(すてき)なふるさとです。
結婚を機に須賀川市に来てから40年以上が経ちますが、仕事や趣味などを通してたくさんの友人ができ、今では私の第二のふるさとになりました。これからは蕨市の友人にも須賀川市や東北の良いところをたくさん紹介していきたいと思っています。
森宿 小出(こいで)美枝子さん
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