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国史跡上人壇廃寺跡整備基本計画 時をこえて人・もの・心が行き交う史跡公園へ

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福島県須賀川市

奈良・平安時代の寺院跡である上人壇(しょうにんだん)廃寺跡を保存し、歴史的価値を後世に伝えることのできる史跡公園として整備するため「国史跡上人壇廃寺跡整備基本計画」を策定しました。

◆上人壇廃寺跡とは
上人壇廃寺跡は、上人坦・岩瀬森地区に所在する奈良・平安時代の遺跡で、遺跡名の「上人壇」は、金堂(こんどう)の基壇(きだん)を指し、現在の地名である「上人坦」の由来とされています。この時代の周辺には石背(いわせ)郡の役所である栄町遺跡など、郡の中枢施設が集中していました。
発掘調査では、寺院の屋根に葺(ふ)かれた瓦や、打ち鳴らす鉦(かね)の一種である金鼓(きんこ)、経典の軸止めに使われた経軸端(きょうじくたん)など全国的に珍しい遺物が出土し、昭和43年に国の史跡に指定されました。

◆整備基本計画
基本計画のキャッチフレーズは「時空(とき)の駅 上人壇 時をこえて人・もの・心が行き交う史跡公園」です。史跡を文化財的な価値と、須賀川駅前に位置することからランドマークやオープンスペースなどの公共財的な価値を持つものと評価しました。
歴史学習の場としてだけでなく、緑地の憩いや安らぎ、活気を得られる活動の場となる公園を目指します。史跡の説明板やベンチなどの設置のほか、当時の寺院を現代に浮かび上げるため、舗装などによる遺構の表現や、AR(拡張現実)などデジタルによる建物の復元も計画しています。

◆整備スケジュール
本年度から整備工事の設計などを進め、令和9年中の供用開始を目指しています。
また、現在進められている須賀川駅西地区の整備事業と連携して計画を進めています。
計画書は市ホームページに掲載しているほか、市内図書館などに配置していますので、ぜひご覧ください。

●基本方針
・上人壇廃寺跡の保存を第一として、未来へ継承する。
・市民・来訪者の憩いの場としての活用を図る。
・古代の石背郡に関わりのある遺跡を含めた情報発信や市民の活動拠点として活用する。
・上人壇廃寺跡の整備を行い、古(いにしえ)の遺跡の特徴を表現する。
・眺望など古代に思いを馳せる空間として整備する。
・地域住民、市民、関連団体、行政が協働する管理運営の構築を目指す。

→文化振興課
【電話】94-2152

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