『山形県真室川町』
私のふるさとは、山形県最上郡(もがみぐん)真室川(まむろがわ)町で、秋田県との県境に近い町です。私の生まれた所は町の中心部から8kmほど離れており、近くには山頂に雪が積もった姿が富士山に似ていることから「出羽富士(でわふじ)」と呼ばれ親しまれている、鳥海山(ちょうかいさん)がそびえ立ち、いつも仰ぎ見ながら登下校したのを今でも鮮明に覚えています。
学校行事の一環として、春にはワラビ採りをし、それを売って学校の教材代にしていました。夏には川泳ぎをしたり、近所のキュウリを食べたりしながら帰ったことを覚えています。また、当時では珍しかった花火大会や、地元で定番の「真室川音頭」に合わせた、盆踊り大会がありました。秋にはイナゴ採り、冬には校内スキー大会があったため、当時はほとんどの人がスキーを滑ることができました。このように山あいの町であるため、大きな産業はなく、米作りや山菜採り、ナメコやシイタケなどのキノコ採りといったものが、主な産業でした。しかし、私にとっては今でも懐かしく楽しい思い出のある町です。
須賀川に来て50年ほど経ちますが、第二のふるさととして、これからものんびりと過ごしていきたいです。
並木町 横尾光次(こうじ)さん
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