文字サイズ
自治体の皆さまへ

新市長インタビュー 須賀川に元気を!安心して暮らせ、誇りを持てる元気な須賀川市に

2/40

福島県須賀川市

本市に、新しい市長が誕生しました。昭和29年の市制施行以来、7人目の市長となります。8月13日に初登庁した大寺新市長は、市役所大会議室で職員に訓示を行いました。今月号では、新市長のこれからの市政経営に臨む理念や、当面する市政の課題について、インタビューをしました。

◆市政の発展と市民の危機管理に全力を
▽新市長になられて、今の心境はいかがですか。
市長:さきの須賀川市長選挙におきまして、多くの市民の皆さんのご支持をいただき、就任いたしました。改めて身が引き締まる思いです。
また、橋本克也前市長に対しましては、東日本大震災や新型コロナウイルス感染症の未曽有の事態への対応など、市政を取り巻く厳しい環境の中、市政進展のためにご尽力されましたことに、深甚(しんじん)なる敬意と感謝の意を表する次第です。
この度、市長として責務を負うに当たり、職責の重さを感じるともに、更なる市政進展と市民の危機管理に全力を尽くす覚悟であり、滅私奉公の気持ちで職務に取り組んでまいります。

▽市政経営に当たっての理念についてお聞かせください。
市長:「須賀川に元気を!」というスローガンを掲げて選挙に臨みました。須賀川市を元気にするために3つの目標を立てて市民の皆さんと一緒に市政経営に努めてまいります。
1つ目は「高齢者が元気に」です。高齢社会に伴い、健康寿命の更なる延伸を目標に、各種事業に取り組んでまいりたいと思います。元気に健康でいることが、次の世代のためであると考えています。
2つ目は「農林業や商工業を元気に」です。少子高齢化や後継者不足などの多様な影響により、経営規模や生産力が減少傾向となっており、担い手の育成・確保が課題となっています。スマート農業の導入や農業所得の安定・向上、商工業の振興に向け、寄り添った支援を行い、経営基盤の強化に努め、地域経済の活性化を目指します。
3つ目は「市長も元気にあり続ける」です。市政経営に当たり、市民の皆さんが安心して生活を送れるよう、市長が元気を発信し、須賀川市全体を明るく元気にしていきます。

◆短期的に取り組む課題「公約の3本柱」
▽取り組むべき課題などについてお聞かせください。
市長:市長の職を引き継ぐに当たり、重要課題なども山積しておりますが、市の総合的かつ計画的な市政経営を行うための最上位計画である「市第9次総合計画」に基づき、施策を推進する考えです。これまでの議論経過を踏まえ、十分に情報を精査し、的確な判断と決定によるスムーズな執行に努めていきます。
また、政策実現のため、改めて市民の代表者である市議会を重視しながら、市民の視点に立った考えを職員に浸透させ、市政経営を行います。
さらに「慣例重視主義からの脱却」を目指します。市議会議員経験者として行政の仕事を見てまいりましたが、これまでの前例踏襲主義や個人の価値観による運用ではなく、法令・条例などに基づく合理的な判断をこれまで以上に厳格に運用し、廃止や縮小が必要なときは、理由を明らかにし、早い段階で方向転換すべきであると考えます。
特に、短期的に取り組む課題として「子育て環境の充実」「財政健全化と職員の働き方改革」「様々な分野でのトップセールス」の3項目を推進してまいります。
まず「子育て環境の充実」は、国などへ地方財源の確保などを要望するとともに、企業からの寄附などを募集しながら、学校給食費と教材費の無償化に取り組んでまいります。
次に「財政健全化と職員の働き方改革」は、厳しい財政状況の中で、財源確保のため、必要性の低い公有財産の売却を検討するほか、国や県の支援をいただきながら実施すべき課題解決のために、各種事業を選択と集中により、不要な支出や、市外に出る支出を削減し、市内へ循環するよう進めてまいります。
財政調整基金への積み立ても、引き続き非常時に備えるため、基金残高の確保に向けて取り組んでまいります。
また、DX(※)化を推進し、業務プロセスを根本から革新することで、職員のモチベーション向上を目指します。業務効率化の結果、超過勤務手当の削減や有給休暇を取得しやすい環境作りを実践するとともに、超過勤務手当削減で捻出された予算を基に、研修費や行政視察の旅費として人材育成にも力を入れてまいります。
「様々な分野でのトップセールス」は、国や県、近隣市町村、関係機関などへ自ら積極的に出向き、様々な分野において本市との信頼関係作りに力を入れる考えであり、また、文字どおり本市特産物の販売促進や福島空港活性化にも連携して取り組んでまいります。
さらに、防災・減災対策については、東日本大震災や令和元年東日本台風など、度重なる災害で、本市においても甚大な被害が発生しましたが、災害の激甚(げきじん)化や広域化に対応するため、関係機関などと更なる連携を図っていく考えです。

※DX(Digital transformation(デジタルトランスフォーメーション))
デジタル技術を浸透させ、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させること

◆誇りを持てる元気な須賀川市に
▽新市長として、これからの決意をお聞かせください。
市長:皆さんから寄せられた信頼と期待に応えるため、市民の視点で市政を進め、安心して暮らせ、誇りを持てる元気な須賀川市の実現に全力を傾注してまいります。
これから、なお一層須賀川市が発展していくよう、市政の執行に努めてまいりますので、市民の皆さんのご支援とご協力を、よろしくお願い申し上げます。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU