市では、令和2年度から市内外に地域の魅力を広め、イメージの向上や移住・定住・来訪などにつなげる「シティプロモーション」に集中して取り組んできました。これまでの取り組みを紹介します。
◆進む人口減少の中 未来を守るために
令和6年4月に、全国の市区町村のうち4割超に当たる744自治体が2020年から2050年までの30年間で「消滅する可能性がある」との報告が、民間の有識者で作られる「人口戦略会議」から発表され、大きな話題となりました。
本市は、この「消滅可能性自治体」には含まれていませんが、2005年をピークに人口減少が続いており、その傾向は今後も続くと予想されています(下の図のとおり)。
若い世代の人口が減少する一方で、総人口に占める高齢者の割合は増加しており、地域活力などへの影響が懸念されます。
◆自治体間競争とシティプロモーション
全国的にも人口減少が進む中、定住先として選ばれることを目標とした、自治体間競争が激化しています。
本市でも、持続可能なまちづくりを実現するため、地域の魅力を市内外に発信して「ヒト・モノ・カネ」を呼び込むことで地域活性化を図る「シティプロモーション」を推進してきました。
◆まちだけでなく自分自身も好きになる
本市のシティプロモーションのキャッチフレーズである「好きです わたしの すかがわ」には、まちを思う心だけでなく、本市に関わる一人ひとりが、自分自身を好きになり、自信と誇りを持って欲しいという願いが込められています。このキャッチフレーズの下「まちへの愛着や誇りの醸成」「認知度の向上」「定住・関係人口の増加」を目標に、情報を発信してきました。
◆シティプロモーションの歩み
シティプロモーションの取り組みは、本市出身の偉人である円谷英二監督と円谷幸吉選手を顕彰する「二人の円谷」顕彰事業を皮切りに、本格的にスタートしました。本市の魅力を集めた「須賀川事典」や、中学生をメインターゲットにした冊子「夢をかなえるノート」を製作し、市内の小・中・義務教育学校、高校に配布することで、地元への誇りや愛着の増進を図ってきました。また、テレビでの特別番組の放送や、YouTubeでの動画配信、SNSなどを活用した広告掲載、すかがわ魅力創出補助金など、様々な方法で市内外に魅力を発信してきました。
これらの成果が移住者数の増加など、目に見える形で現れるまでには時間が必要ですが、シティプロモーションに対する反響や、事業を進める際に関わった多くの皆さんの声から、着実な手応えを感じています。
▽夢をかなえるノート
市内の中学生が様々な職場を取材してまとめた「夢をかなえるノート」。
第2弾まで発行し、冊子製作に参加してくれた中学生から「将来は地元で仕事をしたい」「須賀川で夢をかなえたい」といった声が集まりました。
▽須賀川事典(三部作)
今まで見過ごしていた街の歴史や、気付いていなかった豊かな営みなど、すかがわの魅力を拾い集めた「事典」。
観光などで本市に訪れた皆さんからも好評を得ています。
◆市民の皆さんと共に
持続可能なまちづくりを、より力強く進めるためには、行政だけでなく、市民の皆さんや、本市に関わる皆さんと共に、シティプロモーションを推進することが重要です。そのため、自分の友人や知人など身近な人に本市の魅力を伝えたり、SNSなどで情報を発信したりするなど、皆さんのできる範囲での協力をお願いします。
これからも私たちのまちを守り、より元気にするために、共に「すかがわの魅力」を発信していきましょう。
→企画政策課
【電話】88-9131
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