〔知事コラム〕さたけびじょん

10／12

■優しいミール君

ウクライナにロシアが不法侵攻して、もう1年4カ月になります。
毎日のように報道されるウクライナの都市の目を覆いたくなるような惨状や、祖国防衛のために命を落とす多くのウクライナ兵や爆撃で犠牲になる住民には、同情という言葉では言い表せない思いを抱かざるを得ません。
ロシア兵のなかにも、自らの意思とは異なり半ば強制的に徴兵され、異郷で命を失う若者もいるのではないかと思い、戦争の悲惨さを改めて感じさせられます。
ところで、我が家ではプーチン大統領から贈られたシベリア猫のミール君が静かに暮らしています。
ミール君は、ロシアの広大な自然を重ね合わせるように、おっとりとして優しい猫です。
また、本当はすごい力持ちで、猫パンチも普通の猫なら一発で飛ばされるほどに強いのですが、他の我が家の猫にいたずらされても、大人の風格で、反撃することもなく、泰然自若としています。
ロシア語で平和という名のミールという名のごとく、ミール君に接する度に、一日も早くウクライナに平穏な日常が訪れるのを願うばかりです。