県立大学では、ロボット技術や、AI※1、IoT※2などの先端技術を活用した「スマート農業」の普及に向けて、技術の開発・実証、人材育成に取り組んでいます。先端技術で、労働力不足・後継者不足など秋田の農業の課題解決を目指します。
※1 人工知能のこと(Artificial Intelligence)
※2 さまざまなモノがインターネットにつながる仕組みのこと(Internet of Things)
■スマート農業体験学習会を開催しました
スマート農業普及の取り組みとして令和5年9月、大曲農業高校の生徒が参加して体験学習を実施。スマート農業に関する講義や、「未来農業を創る」をテーマにグループディスカッションを行いました。
AICでは、高校生などを対象として最新農業技術の体験授業や出前講義を開催し、農業と関連産業への関心を高める活動を通して地域の活性化に取り組んでいます。
■AIC
大潟村にある「大潟キャンパス」に立地。スマート農業の普及を切り口に、農業振興、製造業・情報通信業など関連産業の振興を図りながら、さまざまな教育・研究を行なっています。
総面積190ha(うち圃(ほ)場面積164ha)は、大学附属農場の中で全国一の規模を誇ります。
▼午前
講義「スマート農業技術とは?」andスマート農機の見学
農業の現状や課題、スマート農業技術の基礎を学んだ後、農業用ドローンやICT※3機能搭載の田植え機などスマート農機を見学しました。
※3 情報通信技術のこと(Information and Communication Technology)
○生徒の声
大曲農業高校1年
菅原(すがわら)一蓮(いれん)さん
先端技術の例を見て、今後は農業に携わる若い人材が増えるのではないかと思いました。秋田の農業の発展に期待しています。
▼午後
グループディスカッション「未来農業を創る」
「10年後に5人のメンバーで農業関係の会社を起業する」という想定でグループディスカッションを行い、考えたビジネスプランを発表しました。
○生徒の声
大曲農業高校1年
伊藤(いとう)綾夏(あやか)さん
秋田の農業の担い手不足解消のためには、まず、農業そのものへの関心を高める必要があるのではと思いました。
■先端技術で農業の未来を変えるAICの研究
▼事例1 大玉トマトの自動収穫ロボットの開発
大手自動車部品メーカー「株式会社デンソー」と「県農業試験場」との共同研究により、大玉トマトの自動収穫ロボットの開発に取り組んでいます。
▼事例2 ICTを活用した放牧牛のスマート畜産
遠くの放牧地にいる牛をGPS(衛星測位システム)で行動把握する技術や、「県畜産試験場」との共同研究により3D画像解析を活用した牛の健康管理システムの開発に取り組んでいます。
■アグリフェスin大潟
生産者・研究者・消費者の交流の場に令和5年7月、AICを会場に「秋田県立大学アグリフェスin大潟」を開催しました。野菜の販売をはじめ、施設内の牛舎で育てた短角牛の試食・販売、園芸温室で育てた花き類の販売、スマート農機の展示などを行い、多くの方が訪れました。
・新鮮野菜の販売
・牛との触れ合い
■AIC敷地内にオープン! 新「研究・管理棟」を開所しました
・内観360°ツアーぜひご覧ください!
〔二次元コードは本紙またはPDF版をご覧ください〕
スマート農業の教育・研究の拠点「研究・管理棟」を令和5年3月に開所しました。研究者や学生のみならず、分野や所属を越えた多くの人がリアルandバーチャルで集まって情報収集や意見交換ができる施設です。
次代を担う人材の育成の場として活用されています。
▼先端技術普及を! スマート農業指導士育成プログラム
研究・管理棟は、スマート農業に必要な知識・技術・技能を支援・指導できる人材「スマート農業指導士」を養成する拠点として、講義やスマート農機の演習も実施しています。
■AICの見学希望、体験学習の開催依頼を受け付けています。
AICのホームページの「お問い合わせ」から事前にご相談ください。
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問い合わせ:県高等教育支援室
【電話】018-860-1223
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