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自治体の皆さまへ

〔県政特集3〕農家以外の人にも知ってほしい、スマート農業のこと(2)

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秋田県

■県立大学が誇るスマート農業の教育研究拠点
AIC Agri-Innovation Education and Reserch Center,Akita Prefectural University
秋田県立大学アグリイノベーション教育研究センター

Q AICとは?
秋田県立大学アグリイノベーション教育研究センター(以下AIC)は、スマート農業の教育研究拠点として令和3年4月に誕生しました。AICは県立大学生物資源科学部の組織を改編し、全学的な組織として新たにスタート。AIやビッグデータを活用して農作物を管理するシステムや、農作物の収穫を効率的に行えるロボットの開発等を進めるとともに、新しい農業の技術を指導できるスマート農業指導士などの人材育成にも取り組んでいます。秋田県の農業が労働力不足、後継者不足といった深刻な課題を抱える中で、AICは県立大学がこれまで蓄積してきた知見も惜しみなく投入。スマート農業にまつわる技術の高精度化と普及活動を通じ、秋田県の持続的発展に貢献することをめざしています。

▼AICではこんな研究をしています
○CASE1 大玉トマト自動収穫ロボットの開発
大手自動車部品メーカーの株式会社デンソーと、県農業試験場との共同研究。ハウスの中を自走して大玉トマトを収穫し、コンテナまで運ぶロボットの開発と、ロボットによる自動収穫に適した環境や栽培方法の研究を行っています。

・全労働時間に占める各作業の割合

出典:秋田県の作目別技術・経営指標
収穫・出荷作業は全体の53%。自動収穫ロボットの開発は、高齢化や担い手不足に悩む生産現場における負担軽減につながります。

○CASE2 ICTを活用したトマトの周年化栽培の研究
県産トマトの出荷時期は6~11月。これを4~12月に延ばす研究が進んでいます。県沿岸部のAIC(大潟村)や県農業試験場(秋田市)、内陸部(大仙市)にある研究用ハウスにおいて、徹底した温度管理による、安定的なトマト栽培に取り組んでいます。
大仙市では、栽培技術の向上につながるよう、トマト生産者を対象とした研修会を開催するなど、研究内容の周知活動を進めています。

■能代科学技術高校がAICを体験しました!
令和6年10月、能代科学技術高校の生徒22名が、AICの体験学習会を通じてスマート農業に対する理解を深めました。この体験学習会はAICの存在意義を伝えるとともに、若者に将来の選択肢を増やしてもらう目的で行っているもの。当日は農業人口減少の実態、スマート農業がひらく未来に関する講義のあと、屋外で専用機器を使い、位置情報を正確に収集する体験授業を行いました。データ収集を体験したあとには、なぜスマート農業で高精度な位置情報が重要になるのかを皆で考え、グループごとに発表も行いました。この日をきっかけに、一人でも多くの生徒がスマート農業に興味を持ち、近い将来、秋田の新しい農業を切り開く力になってくれることを願うばかりです。

・これから秋田がめざすべきスマート農業の姿を知ることができました
2年 鈴木 慶人さん

・日本の食卓を守るため、私たちも農業の未来を考えていかなければと思いました
2年 長岡 心音さん

○体験のお問い合わせ
AICの見学希望や体験学習の依頼を受け付けています。
AICのウェブサイトの「お問い合わせ」から事前にご相談ください。

■アグリフェス AGRI FES IN OGATA
キャンパスが大勢の人出でにぎわうAIC夏の一大イベント、秋田県立大学アグリフェスin大潟。令和6年7月の開催ではAIC産の野菜、花卉(かき)、牛肉や、ババヘラアイスの(株)児玉冷菓とのコラボ商品「アネヘラ」などを販売したほか、AICならではの催しを多数開催。子牛とのふれあい、ドローン操作、遠隔操作での草刈りなどを幅広い層の人々に体験してもらいました。またスマート農業の普及に向けて、農業の省力化に貢献する農業機械の体験会や、農作業を軽労化するアシストウエア、果菜類収穫ロボットに関する講演も行いました。

AIC(秋田県立大学アグリイノベーション教育研究センター)ウェブサイトはこちら
〔二次元コードは本紙をご覧ください〕

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