文字サイズ
自治体の皆さまへ

受け継がれる伝統の舞

15/35

秋田県五城目町

■4年ぶり51回目となる番楽(ばんがく)競演会を開催
5月20日、五城目神明社神楽殿で番楽競演会を開催しました。
番楽競演会は、地域に古くから伝わる番楽の保存と継承を目的に、神明社祭典の前夜に開催しています。新型コロナウイルス感染症の影響で3年間中止としたことから、令和元年5月以来、今回が4年ぶり51回目の開催となりました。
当日は、子ども番楽教室で練習を重ねる4人と、指導役を務める山内番楽保存会の皆さんが出演。「露払(つゆはらい)」や「二人舞」、「山の神」、「曽我(そが)兄弟」の4種類の舞が披露され、それぞれの演目が終了するたびに、観客から大きな拍手が送られました。

■500年以上の歴史を誇る五城目伝統の舞
全国でもあまり例のない特殊な芸能「番楽」。その起源は山伏集団の宗教的な舞踊「神楽(かぐら)」であったといわれ、悪霊を追い払い、天下泰平、五穀豊穣(ほうじょう)を祈る意味が込められた舞に武士舞や女舞が加えられ、独自に発展してきました。
五城目に番楽が定着したのは中世から江戸初期にかけての時期といわれ、以来、地域の方々の手により500年以上にわたって受け継がれています。

■インタビュー/「番楽競演会」出演者から
◇山内番楽保存会
畠山 安博さん(72歳・上山内)
当日は「山の神」と「曽我兄弟」に出演しました。子どもたちは大勢のお客さんの前で堂々と舞を披露し、練習の成果を存分に発揮できたと感じています。
町内で今も活動を続ける番楽保存会は私たちのみとなりましたが、誇り高い町の伝統を後世へと伝えていくためにも、今後も体力が続く限り頑張っていこうと思います。
◇子ども番楽教室
□□ □さん(五城目小6年・雀舘)
今回の競演会で一番頑張ったところは、目線が泳がないように前を向いて踊るようにしたことです。
初めは舞台に立つことに緊張しましたが、今年はドキドキせずに踊ることができました。
長い歴史のある番楽が、これからもたくさんの人に受け継がれていって欲しいと思います。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU