■町附属機関設置条例の一部改正案や本年度補正予算、工事請負契約など17案件を可決
令和5年第4回町議会定例会が、12月7日から14日までの日程で開催され、「町附属機関設置条例の一部を改正する条例案」や「令和5年度一般会計補正予算」、「工事請負契約」など17の案件が、全会一致で原案通り可決されました。
今月号では、定例会初日に行われた渡邉町長の行政報告を抜粋して紹介します。
■町長行政報告
◇大雨災害に関する要望書を県知事へ提出
7月の大雨により、水稲、大豆、園芸作物等をはじめ、農地や農林業用施設が甚大な被害を受けたことから、今後の生業維持のための復旧支援を行い、河川の継続的な洲ざらいを実施するよう、県に要望しました。さらに、繁茂する雑木の伐採や、大雨により富津内川、内川川が氾濫したことから、被害を受けた地区住民説明会の開催と早期浸水対策を講じるよう要望しております。
県からは、大規模な災害であると認識し、協力する旨の回答をいただいており、地区住民説明会につきましては、10月、11月に4回開催していただいております。
◇(株)あったか五城目に対する財政支援を行います
同社は、まちづくり会社として、町と民間がそれぞれ50パーセントを出資し、平成17年12月に第三セクター方式で設立され、中心街区の賑わい創出、町の活性化に寄与するべく活動を行ってきました。
現在は「五城館」の指定管理業務を行い、4月には、コロナ禍を乗り越えたことで、今後の運営に対し意欲的に取り組む姿勢でおりましたが、7月の大雨災害により計画の大幅な見直しを迫られたことや、光熱費や食材価格の高騰に沈静化の兆しがみられないこと、また、コロナ禍による損失が同社の経営に重くのしかかっていることなどが活動の不安要因となっております。
そこで、株式会社あったか五城目の経営状況を改善し、「五城館」を中心としたさらなる町の賑わい創出と活性化に尽力していただくため、同社に対する財政支援を行います。
◇大雨災害に係る住宅復旧支援の進捗
災害救助法による応急修理支援制度の対象となる準半壊以上の住宅は、11月末時点で445棟でありますが、このうち187棟の住宅につきまして応急修理支援制度の申請をいただいております。
今後は未申請の方を対象に、応急修理のご意向を確認するとともに、申請手続き等につきまして支援してまいります。
◇11月に町内で2件の火災が発生
1件目は、11月2日午後4時頃、畑町町内で発生したもので、町営住宅2棟が焼損し、住人1名を救急搬送しております。
2件目は、11月23日午前8時頃、新畑町町内で建物火災が発生したもので、木造住宅の一部約12平方メートルを焼損しております。
今後も、防火啓発活動を積極的に実施するとともに、なお一層の消防体制の強化に努めてまいります。
◇大雨災害に係る復旧工事の進捗
昨年8月の大雨災害に係る復旧工事については、農地農業用施設43か所のうち16か所が完成しております。残り27か所につきましては本年度内の完成に向けて工事を進めております。
7月の大雨災害につきましては、昨年の5倍となる410ヘクタールの農地が冠水しております。被災か所は、農地が50か所、農業用施設が28か所、林道施設が4路線7か所であります。
復旧工事につきましては、来春の作付け前までの復旧が間に合わない農地があると思われることから、早期の復旧に向けて施工業者を確保するため、関係機関に対し支援をお願いしているところであります。
また、町建設課関係の公共土木施設災害復旧事業費国庫負担法に該当した被災か所は、河川が16か所、道路4か所、橋梁1か所の計21か所であります。
9月から11月まで4回の実地査定を受け、決定額は保留額を含めて11億2、939万円となっております。
廣徳寺橋の災害復旧工事につきましては、11月27日に入札会を行い、本定例会に工事請負契約締結に係る議案を上程しております。
◇中学校の部活動における地域移行を進めています
町では、「五城目町部活動指導員に関する要綱」を定め、9月22日に部活動指導者に対し委嘱状を交付し、休日の部活動につきましては、地域移行を進め、現在、部活動指導員のもとで実施しているところであります。
今後も引き続き、保護者や指導員と協力しながら「地域の子どもは地域で育てる」ことを目標に地域移行を進めてまいります。
◇大雨災害により休館中の温水プールの現状
現在、ボイラー設備やろ過装置の稼働確認を段階的に行っております。調整ができ次第、プールを再開することとしておりますが、早期復旧に向けて関係業者と連携して準備を進めてまいります。
■行政報告全文はホームページに掲載
町議会12月定例会初日となった12月7日、渡邉町長から9月以降に生じた町政の動きなどを説明する「町長行政報告」がありました。
行政報告の全文は、町ホームページからご覧になれます。
■12月議会定例会で可決された主な議案
◇工事請負契約
廣徳寺橋橋梁災害復旧工事に関し、11月27日に実施した指名競争入札での落札業者の株式会社菅与組と契約を締結する予定です。契約金額は2億460万円です。
◇町附属機関設置条例の一部改正案
「健康ごじょうめ21計画及び五城目町自殺対策計画策定委員会」を設置するため、条例を一部改正しました。
◇町道の路線認定
大雨災害によって不通となった門前集落と県道をつなぐために整備した仮道を、新たに町道として認定しました。
◇令和5年度一般会計補正予算
災害復旧にかかる事業に6億244万円など、10億503万円の増額補正。補正後の累計額は、106億4,552万円です。
◇各施設の指定管理者の指定
町地域活性化支援センター・町北部地区コミュニティ施設・町斎場・悠紀の国五城目・赤倉山荘の指定管理者を指定しました。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>