齋藤多聞
今年も早いもので残すところ1ヶ月となった。例年であれば、議会定例会、各種総会、忘年会、大掃除、新年を迎えるための準備と慌ただしい時期となる。そんな中でも1年を振り返り、整理すべきものを整理して、新しい年を前向きな気持ちで迎えたい。誰しもが同じ気持ちであろう。
自らを省みれば、あれもこれもやらなければと頭をよぎり、結局ほとんど手をつけられずに越年してしまうことが多く、コロナ禍の数年だけは、ある程度の整理をして新年を迎えたなと思い返す。今年はどうなることか、全く手をつけられなかったとならないように、多くを求めず、自分の書類の片付けだけはしっかり取り組もうと目標を定めたところである。
あえて書類の片付けだけを目標としたのは、書類整理が大の苦手だからだ。常に書類の整理整頓ができている人にしてみれば、社会人にとって当たり前でしょうと思われるかもしれないが、自分でも何故こんなにも整理が出来ないのだろうと不思議になるくらい不得手だ。事務室の机は書類の山となっていることが常で、机の上に書類がのっていない状態がない。本来であれば管理上問題となるのだろうが、個室を与えられていることを良いことに、山に埋もれて事務を行っているのが現状。これまでも様々な整理法や分類法を試してきたものの、ほんの一瞬は片付いたと思っても、いつの間にか元通りとなってしまう。職員にしてみれば、一瞬たりとも片付いていることを見たことがないと言われかねないが・・・
だいぶ前のことだが、他の首長に書類整理をどうされているか伺ったことがある。その方は、ほとんどの書類を思い切って捨てることでしか、机の上は片付かないと言い切った。99%の書類は持っていたいだけで、使うことも見返すこともない。仮に必要な時があったとしても、誰かが持っているし、欲しかったら手に入るものだよと優しく教えてくれた。
これまでの書類を全て捨てて、新たな年を迎えるとまではいかないだろうが、自分で手をつけないと始まらない大問題に少しでも早く取り組もうと強く思う。皆様も新年を迎える準備をお早めに取り掛かっていただければ幸いである。
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