町を襲った記録的豪雨

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活発な梅雨前線の影響で、7月14日夜から16日にかけて降り続いた記録的な大雨の影響により、秋田県内では多くの深刻な被害が発生しました。井川町においても、床上浸水や道路の冠水、住宅作業場への浸水、道路の崩落などの被害があり、被災された方々に対し心からお見舞い申し上げます。
町は7月15日早朝に災害警戒対策室を開設、その後、10時に災害警戒対策部へ改組、12時に葹田河川越水の確認後、13時に災害対策本部を設置しました。農村環境改善センター、定住促進センター、老人福祉センターゆうゆうの3施設を宿泊避難所として開放し、当日帰宅者、宿泊者あわせて46名の町民が避難しました。
17日に雨は小康状態になったものの、水道施設故障のため町内全域で断水となり、農村環境改善センター、町民体育館、老人福祉センターゆうゆうの3か所で給水車による給水が行われました。断水は夕方には解消しましたが、水の濁りは数日にわたり続きました。
この豪雨により、自然災害の恐ろしさを実感するとともに、日頃から防災意識を持つことの大切さを再認識させられました。今後もいつ発生するかわからない自然災害に対し、日頃から災害時の行動をイメージし、対策をしておきましょう。

◆町内の被害状況(令和5年7月25日現在)
・人的被害　なし
・住家の被害　計17件
床上浸水…3件
床下浸水…14件
・作業場等の被害　計14件
浸水…13件
一部損壊…1件
・公共施設の被害　計2件
葹田コミュニティセンター(床上浸水)
小今戸第2分館(床下浸水)
・町道の被害…計13件
・林道の被害…計6件
・河川の被害…計4件
・農地・農業用施設の被害…計22件
・上下水道施設の被害…4件
※河川・道路は町管理分のみ集計

◆災害の記録
7月15日
4：14　大雨警報(土砂災害)が井川町に発令
5：10　暴風警報、洪水注意報が井川町に発令
6：10　葹田水位1.02mに到達
6：30　井川町災害警戒対策室開設、消防団待機の指示
8：45　井川町に土砂災害警戒情報発令
10：00　葹田観測所水位が1.63mに到達　井川町警戒対策部へ改組
10：30　避難指示発令(井内、街道、寺沢、新間、大麦、葹田地区)
10：45　避難所開設(井内・寺沢・新間・街道・葹田・大麦分館、ゆうゆう)
11：30　避難指示発令(館岡、赤沢地区)
12：10　エリアメール発信(避難指示発令、避難所開設)
13：00　災害対策本部設置
14：00　避難所開設(定住促進センター、環境改善センター)

7月16日
8：30　町内の被害確認開始
15：20　井川町への土砂災害警戒情報解除
16：00　断水の恐れがあるため節水の依頼
16：30　避難指示解除
20：30　葹田観測所水位が80cm未満となる　避難所の閉鎖対策本部を対策室へ改組

7月17日
12：30　全町で断水を実施　給水場所として3ヶ所(農村環境改善センター、町民体育館、ゆうゆう)を配置
17：00　町内での給水を終了
18：30　断水状態の解消、井川町災害対策室の解散

◆豪雨災害に備えて
このような豪雨災害は、今後もいつ発生するかわかりません。そのため、豪雨から水害が起こることを想定し、日頃から準備をしておくことが大切です。この機会に改めて、町の災害ハザードマップや避難経路の再確認、避難する際の非常用持ち出し袋の準備など、ご家庭での災害対策を見直してみてはいかがでしょうか。

◇ハザードマップの確認
井川町災害ハザードマップを再確認しましょう!
・自宅の浸水、土砂災害などの危険を確認しましょう。
・自宅が川から離れていても排水が追い付かず浸水してしまう内水浸水想定区域の場合があります。
・近くの避難所を確認し、自宅からの避難経路を家族で共有しておきましょう。

◇浸水への備え
・側溝、排水溝の掃除を行い、ゴミや砂利を取り除くことで水の流れが良くなり、浸水のリスクを低減できます。
・土のう、水のうで玄関などの出入口を塞ぐことで、浸水の被害を低減させることができます。
・自家用車をお持ちの方は、高い場所など自家用車の移動場所を確保しておきましょう。

～水のうの作り方～
(1)大きめのビニール袋を二重にして、半分程度の水を入れる。
(2)段ボールに入れてすき間なく並べる。

◇避難時の服装、避難前の確認
・避難時はスニーカーを履き、傘などで足元を確認します。浸水地域では長靴は水が入ってきて重くなり、歩きにくくなるため、履き慣れたスニーカーが最適です。
・冠水している箇所を歩く際は、足元が見えにくいため、マンホールや用水路で転倒しないよう、傘を杖のように使い足元を確認しながら歩くことも効果的です。
・避難する前には、ガス・水道の元栓を必ず締めましょう。