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町長日記抄

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秋田県井川町

一度は行かなければならない。そう思ってはいたものの、ずっと先送りしてきたのが、睡眠外来。若い頃から寝ている時に息が止まっていると言われていたが、特にこの数年はいびきがひどく、夜中に何度も目が覚める、夢の中でも息が止まる、日中に猛烈な眠気があるなど自覚症状もあった。それでも痛みや不自由を感じていなかったため、なかなか足が向かなかったが、昨年末に鼻と喉の調子が良くない時期が続き、医師から「一度しっかりとした睡眠時の呼吸の検査をしなければ駄目です。」と言われたことで、重い腰をようやく上げて病院に行ってきた。
健康のためには、睡眠は必要不可欠であり、睡眠で休養がとれていること(質)と睡眠時間が十分に確保できていること(量)の両方が大事となる。睡眠時間=量だから簡単にわかるものの、質となると、寝ている時は無意識だから、よく眠れた、眠れないというのは、主観でしかなく、実際のところは、よくわからないはずだ。客観的に見るには、検査によって血中酸素や脳波を調べ数値化するよりない。調べるハードルはあるが、検査によって睡眠の質は、非常に細かく、正確に測ることができる。
簡易検査、精密検査と段階を経て、結果は重度の睡眠時無呼吸症候群。私の場合、寝ている時間の半分以上は息が止まっており、苦しくなって、体が無理やり息をしている状態が続き、それに伴い血中酸素もひどい時は70%まで低下、かなり体の負担になっていたそうだ。
症状や原因が人それぞれ違うものの、無呼吸への対処法は主に3つ。「(1)体重を減らす。(2)CPAPをつけて寝る。(CPAPとは、マスクを装着して、鼻から空気を送り込み強制的に喉の気道を確保する道具)(3)体重を落としても改善しないなら扁桃腺を切除するのも一手。」とのこと。対症療法として、すぐにCPAP装着となったが、夜中に起きることや日中の眠気が嘘のように無くなり、劇的に睡眠の質が改善され、もっと早く検査してればよかったと思うばかり。そして、体重を減らすのは徐々に頑張ろうと新年度の始まりに誓ったところである。
睡眠時無呼吸症候群の治療を行っている方は少ないと言われており、いびき、日中の眠気など気になる症状があれば、面倒くさがらずに受診してみることが吉だと思う。

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