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令和6年度二十歳(はたち)の集い

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秋田県井川町

8日15日、令和6年度二十歳の集いが、農村環境改善センターで行われました。今年度の対象者は、平成15年4月2日~平成16年4月1日に生まれた男性26名、女性30名で、このうち42名が式典に参加。旧友や恩師との再会を喜ぶ姿が多く見られました。式では、齋藤町長や来賓からのお祝いの言葉のほか、成人代表として、半田るみさんが町長から「二十歳の証」と記念品を受け取りました。新たな門出を迎えられた皆さん、本当におめでとうございます。

◆平成15年(2003年)は、こんな年でした
◇国内・海外での主なできごと
・米英軍がイラク攻撃、フセイン元大統領拘束
・SARS(重症急性呼吸器症候群)がアジアを中心に拡大
・宮崎駿監督「千と千尋の神隠し」が第75回アカデミー賞長編アニメ映画賞を受賞
・お笑い芸人テツandトモの「なんでだろ〜」が流行語に
・養老孟司「バカの壁」がベストセラー

◇井川町での出来事
・五城目町、八郎潟町、井川町法定合併協議会が設立
・小今戸・新屋敷地区をつなぐ「すざきばし」が開通
・じまんこハウスがオープン
・井川中バスケットボール部男子全国3位、女子ベスト8の大活躍

◆実行委員長 挨拶
実行委員長 雄鹿成さん
本日、私たちが、成人としての第一歩を踏み出すにあたり、このような盛大な式典を開催してくださいましたことをここにいる一同を代表して心より御礼申し上げます。
この20年間を振り返ってみますと、私の人生が私を取り巻くどれほど多くの方によって支えられてきたのかを改めて実感しました。こうして無事に成人式を迎えることができたのは、深い愛情を持って育ててくれた家族や、いつも優しく時には厳しくご指導いただきました先生方、私たちを温かく見守っていただきました地域の皆さまのおかげです。
私は、成人式という大きな人生の節目を迎えるにあたり「目標」を持つことが大切だと感じています。目標を持つことで先々の不安を感じる前に、それを達成するための努力に没頭することができると思います。
私たちの中でも、働いている人や学んでいる人がいて、立場は人それぞれですが、各自が目標を持って日々過ごしていかなければなりません。目標に向かって進む毎日には、成功だけでなく失敗など辛い経験を多くすると思います。そんな時は、家族、上司や先輩、周りの人たちに頼って道を切り開くべきだと思います。誰かに支えてもらい自分の道を進み、その道を進むことで誰かを支える、これを繰り返すことで目標を達成し、自分が成長していけるんだと思います。一日でも早く、支えてもらう側から、支える側になれるように自分の目標を見失わず努力し続けていきます。
最後になりますが、今日まで温かく見守っていただいた方々への感謝の気持ちを常に持ち、皆さまのご期待に添える成人となりますことをここに誓い、誓いの言葉とさせていただきます。

◆はたちの決意表明
式典では、参加者を代表し、小澤理子さん、中道拓さんが誓いのことばを述べられました。
また、人生の区切りとなる記念すべき日に、みなさんの決意表明をうかがいました。

◇二十歳の誓い
小澤理子さん
私たちは成人になり、自分の行動を自分で自由に選択し、決定できるようになりました。自由とはなんでも好き勝手にやっていいという意味ではありません。自分自身がそうであるのと同様に他の人もみな自由であるため、お互いに思いやりの気持ちをもってそれぞれが気持ちよく過ごせるようでなければならないと考えます。
自由には責任が伴います。自分がとった行動の結果は、いい意味でも悪い意味でも、すべて自分で背負うことになります。自分の行動が及ぼす影響についてよく考え、社会へ少しでもいい影響を与えられるように行動し、社会貢献していきます。また、自分の人生において様々な選択を迫られることがあると思います。そのときには適切な選択をし、自分の人生もより充実したものにしたいです。
現在私は大学で、高校生のときと相変わらず勉強と部活に追われる忙しい毎日を送っています。成人を迎えたものとして、ここまでできるだけ立派なことを伝えてきたのですが、実際の私はまだまだ未熟で「大人」というにはほど遠い現状です。法律上は確かに大人ですが、自分にはいまだ大人としての自覚が足りていません。一瞬にして急に大人になるということはないのですが、目の前の試すべきことに向かって全力で取り組むことで、少しずつでも成長できればと思います。そして、今まで関わってくださった方々に恩返ししていきます。

◇二十歳の誓い
中道拓さん
我々は、県内初の義務教育学校生としてこの井川町に育まれました。全9学年による学校行事は制約も多く苦慮したものです。またその学び舎を巣立ち進学した高校での学校生活は、大半を新型コロナウイルスに翻弄され、思い通りの学生時代を描くことができないことも多かったと思います。しかし私は、これらの経験を「苦難」と捉えたくはありません。前例なき事態を前にして自ら考え、仲間と協働し、多くの試練を乗り越えたことは、我々を成長させ、その後の人生につながる大きな糧となったはずです。それらは「苦難」ではなく、我々の大きな「挑戦」だったのです。我々は今後、責任のある大人として、変化が激しく、より一層厳しさを増していくだろう社会の大海原にこぎ出していくことになります。幾つもの困難が立ちはだかることになるでしょう。そうした時、必要になるものとは一体なんでしょうか。私はそれを「軸」を持つことだと考えます。これは、豊富な知識や経験から得られる自らの明確な考えや揺らぎのない精神です。我々は故郷井川町の皆さまや恩師、家族など多くの方々に支えられ、この仲間とともに20歳を迎えることができました。このことに深く感謝し、新たな道への一歩を大きく踏み出そうではありませんか。

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