あけましておめでとうございます! かずりんです。
昨年は本当に色々な方にお世話になりました。そしていつもご愛読頂いている皆様には感謝の念が尽きません。変わらずの拙文ではございますが、今年のかずりんもどうぞよろしくお願いします。
そんなことより本の紹介をします。井川町図書館で借りられますので、読んだ人は感想を語り合いましょう。
妊活に失敗した末に夫から別れを切り出され、最愛の弟が原因不明の急死。野宮薫子はかつての几帳面さは見る影もなく、ゴミの散乱するマンションの一室で、不幸のどん底にいた。弟の残した遺書に従い、彼の遺産を弟の元恋人、小野寺せつなに譲渡する旨を本人に伝えるが、せつなは受け取りを冷たく拒否する。代わりに、せつなの勤める家事代行サービスの支援事業への協力を依頼され、二人は疲れ果てた家族たちの生活を目の当たりにする。掃除のプロを自認する薫子は、凄腕の料理人のせつなと共に、家事代行を通して他人に感謝されるたび、救われているのは自分自身であることに気づいた。
やがて弟の死の真相が明らかになったとき、薫子は弟のために、何より自身の幸せを選び取るために、ある提案をせつなに持ち掛ける。
わかりやすく言うと、コンビで「家政婦のミタ」をする話です。バリバリ公務員で情に厚い薫子と対称に、冷徹極まりない素振りのせつなが作中で作る料理は、どれも思いやりに溢れた品々。心の余裕を持ってもらうために、他所の家をピカピカにしていく様が、読んでいて爽快です。分かりやすいキャラ性も素晴らしく、登場人物たちのことを大好きになれます。
笑って泣けて、掃除もしたくなる、2024年で最高の本でした。時期的に、僕が執筆すべきなのは一年の振り返りなんでしょうが、そんなことより頼むからこの本を読んでください。頼むでしかし!
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