■前田小学校閉校記念式典
前田小学校(成田彦智校長・児童数28人)の閉校記念式典が11月18日に同校で行われ、在校生と教職員、保護者、地域住民や卒業生などが出席して149年の歴史と思い出を振り返りました。
前田小学校は明治8年に同地区の宝泉寺に開校以来、移転や校名の改称などを経て昭和22年から現校名で開校。昭和38年には、当時では珍しい円型の校舎として新築し、現在の校舎は老朽化に伴い平成18年に新築。卒業者数は、今年度末で8939人となります。開校から149年の長い歴史に幕を下ろし、令和6年4月から米内沢小学校と統合することになりました。
式典で成田校長は「子どもたちは、児童会テーマ『元気・やる気・勇気〜最後の1年を仲間とともに楽しむ、1人ひとり輝いて最高の思い出をつくろう〜』として学校生活を送っている。これまで支えてくれたすべての皆さまに感謝するとともに、引き続き『前田っ子』たちのご支援をお願いする」などと式辞を述べました。
来賓の津谷市長は「成田為三先生が作曲した校歌は、卒業生だけでなく地域の誇りとして歌い継がれてきた。前田小学校が積み重ねてきた数々の栄光と実績は、地域はもとより北秋田市の誇りとして未来永劫語り継がれていく」などと祝辞を述べました。続いて、山田理北教育事務所長が「地域の未来を担う子どもたちの成長は、この地域に住む人々の希望である。学校そのものは閉校となるが、地域を創り上げていくのはここにいる子どもたち。子どもたちが地域貢献への志を果たしていける未来こそ、これからの未来の姿だと思う」などと祝辞を述べました。
また、庄司満久閉校記念事業実行委員長は「子どもたちは地域のたくさんの愛情により育っていくのだと感じる。子や親として通った18年は、自分を大きく育て多くの影響を与えてくれた。子どもたちは、歴史・伝統・精神を受け継ぎ、新たなスタートで健やかに育ってくれることを願う。未来へ羽ばたけ『前田っ子』!」などとあいさつしました。
このあと「ありがとう前田小学校、そして未来へ」をテーマに児童たちが呼びかけを行い、同校の歴史や伝統、輝かしい栄光などの思い出を映像とともに振り返りました。
最後に、郷土の偉大な作曲家・成田為三先生が作曲した同校の校歌5番までを出席者全員で斉唱しました。
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