明るく幸多き一年になりますように
■大仙市長 老松 博行
あけましておめでとうございます。新春の到来を市民の皆さんとともに心からお喜び申し上げます。
昨年は、3年余り続いた新型コロナウイルスとの闘いが、感染症法上の分類引き下げにより大きな区切りを迎えた年となりました。人々の往来が回復し、行祭事やイベントが再開されるとともに、社会経済活動が活発化し、地域ににぎわいと笑顔が戻るなど、コロナ禍からの着実な復興を実感した年であったと思っています。
また、明るいニュースもたくさんあった年でもありました。まれに見る好天の下、盛大に開催された第95回全国花火競技大会「大曲の花火」の大成功、大仙市出身のマラソン選手・鈴木優花さんのパリオリンピック出場内定、日本将棋界のトップ棋士・藤井聡太竜王の来訪、待望のスポーツ拠点施設「ふれあいスポーツランド・ソラーレ」のオープンなど、本市が盛り上がるさまざまな出来事がありました。一方で、7月の大雨、記録的な猛暑、クマによる人身被害の多発など、改めて自然の脅威を認識させられた一年でもありました。被害に遭われた皆さんに心からお見舞い申し上げます。
こうしたさまざまな出来事があった一年でありましたが、社会変革の黎明(れいめい)を感じる年でもありました。コロナ禍が人々の価値観や行動、働き方、ライフスタイルなどあらゆる場面に変化をもたらし、社会全体が大きく変わろうとしています。市では、こうした流れを「変革」のチャンスと捉え、市民の皆さんの健康と暮らしを守る施策に力を入れながら、市の持続的な成長と発展を目指して「未来への投資」を積極的に進めています。新たな年は、これまでの成果を礎に、変革に向けた取り組みを加速させ、今年の干支である「辰」のごとく、大仙市が活力にあふれ大きく成長する一年にしたいと考えています。
最も重要な未来への投資は「市民の健幸(けんこう)づくり」です。今年も市民の皆さんの健康と幸福につながるさまざまな施策を重層的に展開していきます。特に子育て支援については、新たに0・1歳児の保育料無償化やニーズの高い屋内遊び場施設の整備検討、相談体制の強化などを推進し、県内トップレベルの子育て環境をさらに充実していきます。
また、市勢発展の源泉となる農業や商工業などの産業振興、若者の定住促進に引き続き力を入れるとともに、昨今の異常気象に備えた防災対策の強化や観光・スポーツの振興のほか、未来を見据えたデジタル変革やカーボンニュートラルに向けた取り組みについても、着実に進めていきます。
今後も、SDGsの理念のもと、あらゆる分野で課題解消と新たな価値の創出に取り組み、市民の皆さんが未来に希望を持って安心して暮らせる「誰ひとり取り残さない持続可能なまち」の実現に取り組んでいきますので、より一層のご理解とご協力をお願いします。
結びに、皆さんの今年一年のご多幸とご健勝を心からお祈り申し上げまして、年頭のあいさつとします。
■大仙市議会議長 古谷 武美
謹んで新年のあいさつを申し上げます。市民の皆さんにおかれましては、約3年間続いた新型コロナウイルスが5類となって初めてのお正月を迎え、昨年とは違う健やかな新年を迎えていることとお喜び申し上げます。また、旧年中は議会の運営に格別のご支援とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。
私は、昨年10月13日の臨時議会で、多くの議員の方から推薦いただき、大仙市議会第13代議長に就任した古谷武美です。身に余る光栄とともに、その重責を痛感しているところです。議長として全力を尽くし、公正・公平かつ円滑な議会運営と議会のさらなる活性化、開かれた議会に取り組みたいと考えています。また、二元代表制のもと、行政に対する監視機能を果たすのはもちろん、議会においても市長と議論を重ね、市民の皆さんのための施策を実践していくことが市政発展につながるものと確信しています。
現在、他の地方公共団体と同様に厳しい財政状況ではありますが、活力と魅力ある安全で安心な住みやすいまちづくりを進めていくことが大仙市民の一致した願いであるとの認識に立ち、その負託に応えられるよう、今後2年の任期ではありますが、職責を全うする覚悟で、誠心誠意頑張ってまいりますので、よろしくお願いします。
昨年、角間川町の旧本郷家住宅で藤井聡太竜王を迎え、第36期竜王戦七番勝負第6局を開催予定でしたが、藤井竜王の4連勝で対局は叶いませんでした。しかし、大仙市全体の盛り上がりと地域のにぎわいに大きく貢献できたと感じています。
市内には、他市町村にはない史跡や文化財が数多くあり、これらを活用したイベントなども大いに進めていきたいものと考えています。
結びに、市民の皆さんにとって、本年が素晴らしい幸多き一年になりますよう、心よりお祈り申し上げます。
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