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自治体の皆さまへ

[特集1] 認知症になっても 住み慣れた地域で暮らせるまちをめざして

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秋田県大館市

~地域包括支援センターでの認知症予防の取り組み~
市の高齢化率は40%を超え、超高齢化社会を迎えています。寿命が延びたことにより、心配が増えているのが認知症です。認知症は高齢になるほどかかりやすい病気であり、今後ますます増えていくと予測されています。
認知症は少しずつ進行し、症状が変化します。異変のサインを見逃さず、早期に発見して治療することが大切な病気です。認知症があってもその人らしい暮らしを続けられるよう、気になる変化がある場合は相談しましょう。

・平均寿命(平成30年)
令和3年7月秋田県算定
女性 86.96歳
男性 79.74歳

◆早期に相談・受診することの利点
1.治療開始が早ければ早いほど高い治療効果が期待できる。
2.進行を遅らせることが期待できる。
3.今後の見通しを立てて備えることができる。

◆軽度認知障害(MCI)とは
軽度認知障害とは、認知症の前段階で、軽い記憶障害などはあっても日常生活は大きな支障なく送れる状態のことです。この段階で適切に対処することで、特にアルツハイマー型認知症への移行を予防または先送りできると言われています。次のようなことがしばしば起こる場合は、軽度認知障害かもしれません。
1)記憶障害
「隣の部屋に物を探しに行ったら、何を探しに来たのか思い出せない」など、今、何をしようとしたのかわからなくなることがあります。
2)時間の見当識障害
日付や曜日がわからなくなったり、イベントを思い出そうとしてもどのくらい前のことなのかわからなくなったりします。
3)性格の変化
疑い深くなったり、怒りっぽくなったりします。これは記憶障害などから、自分に自信がなくなったり、自分にいらだったりするためと思われます。
4)話の理解困難
「もしこうならこうで、そうでなかったらこう」といった少し複雑な内容の話を理解することが難しくなり、受け答えがままならないことがあります。
5)意欲の低下
長年の趣味をやめるなど、生きがいにもなっていたようなことをやめてしまうのは危険な兆候です。うつ病の場合もあるので注意が必要です。

◆認知症かもしれないという不安は、とても大きなもの
地域包括支援センターには、認知症地域支援推進員が配置されているほか、専門知識を持った職員が在籍しています。ご本人はもちろん、家族からの相談も受け付けています。お住まいの地区の地域包括支援センターにご相談ください。
また、「認知症予防教室」も開催しています。予防のためにぜひご参加ください。

▽知っていますか?「認知症ケアパス」(大館版)
認知症の症状・サイン・対応方法、相談窓口、市の取り組みなど、認知症になっても住み慣れた地域で暮らしていくための情報がまとめられています。地域包括支援センターまたは長寿課(【電話】43-7056)で受け取ることができます。

■高齢者の暮らしを支援する総合相談窓口―地域包括支援センターを知っていますか?―
◇地域包括支援センターとは…
高齢者のかたや、その家族が安心して生活できるよう、医療や介護に関する相談の受け付けや福祉サービスの紹介、生活支援に向けた関係機関との連携などを行う「高齢者のための総合相談窓口」です。

このような悩みはありませんか?
〔ダブルケア〕
出産年齢の平均が高くなったことや平均寿命が延びたことなどにより、子育てと親・親族の介護の時期が重なり、生活が大変。
〔ヤングケアラー〕
大人が担うと想定されている家事や家族の世話などを、お子さんが日常的にしているため、勉強や睡眠の時間が取れない。
〔8050問題〕
高齢の親(80代)が無職のひきこもりの子(50代)の生活を支えているため、金銭面が不安。

「地域の身近な福祉相談の窓口」として、福祉まるごと相談室を令和4年度から市内5ヵ所に併設しています。障害の有無や年齢などに関わらず、生活に関する悩みごとについて気軽にご相談ください。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

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