■まちづくりのヒントは地元にある
9月10日、11日に市を代表するお祭りである大館神明社例祭が執り行われました。
私は南正講の山車(やま)に乗せていただきましたが、昨年は大豊講の山車を曳き、祭り人として祝い水を受けました。
大館神明社の例祭は、御神輿の巡行と、重さ1トンを超える各講の引き手が自慢の山車を曳き、その勇壮さを競うのが特徴で、山車の上で披露される「大館囃子(ばやし)」が各講の共通した伝統芸能として継承されています。
また例祭は、物資の乏しい終戦後や度重なる大火を乗り越え、市街地の復興とともに続けられてきました。
お祭りにはまちづくりのヒントが隠されていると思います。
お祭りのために大館に住む人、帰ってくる人々がいます。理屈や経済的な理由ではなく、大館への想いが「住む」「帰る」という行動につながっています。
これが400年以上続くお祭りの力です。
まちづくりも同様で、「お金」や「経済的支援」も重要ですが、なにより大切にしたいのは、大館の魅力と市外に住む人々をどう結びつけるかです。
市民の皆さまと共に、魅力の発掘、発信に取り組み、「大館に帰ろう」「大館に住み続けたい」という想いを醸成してまいります。
先人たちが積み重ねてきた歴史や情熱を込めて、五穀豊穣・商売繁盛・家内安全を祈願し、地域の皆さまと手を取り合って大館を前に進めてまいります。
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