■新年のご挨拶
成瀬ダム工事事務所長
安部 剛
新年明けましておめでとうございます。皆様におかれましては、成瀬ダム建設事業に対しまして、日頃よりご理解とご協力を賜り、心よりお礼申し上げます。
昨年、成瀬ダムでは、世界的にも最先端のICT技術である「無人の建設機械による自動自立化施工」をフル稼働させ、堤体総打設量は全体の約85%、計画ダム高の約72%(83m)まで到達しました。ダム本体工事着工から6年目を迎え、まさに最盛期の年となりました。また、付替国道342号は、昨年4月29日に全区間5・3kmが開通し、急カーブ区間の解消やトンネルにより雪崩が発生する恐れがある区間の回避など、今までよりも安全性・走行性の向上も図ることができました。
広報活動では、昨年で2年目になる一般の方を対象とした「なるせダムアドベンチャーバスツアー」の開催や、毎年大人気の「成瀬ダム夜の現場見学会・鑑賞会」を7月から9月まで3回開催し、建設中のダム堤体やプラントが夜間照明で幻想的に浮かびあがる夜の工事現場を見学・観賞していただき、大変好評をいただきました。また、6月と10月には、魅力ある成瀬の森を創出することを目的に、東成瀬村と共催により「(仮称)成瀬の森づくり事業」を開催し、県内外の親子連れや工事関係者の参加により、苗木にする幼木や種を採取し原石山に仮移植しました。苗木がある程度生育した後に、現在土砂の仮置き場として使用している桧山台地区に移植する予定で、今後も活動を継続していきますので、東成瀬村にゆかりがある方や、村の皆様にも是非参加していただき、成瀬の森の創出にご協力をお願いします。その他(業界・関係者・学校など)の見学会や視察、イベントなどで、昨年は前年度の1・5倍の約5900人の方に成瀬ダムを訪れていただきました。今年も更に多くの方に成瀬ダムに来ていただけるように、引き続き広報活動に取り組んで参りますので、村の皆様にも、ぜひ、視察頂くと共にご支援をいただけますようお願いします。
今年もダム本体工事は、最盛期が続きます。さらに、ダムを管理するための管理庁舎や、ダムからの放流量を調節する放流ゲート操作室の工事にも着手する予定です。一方、ダム完成後の地域振興の道しるべとなる「水源地域ビジョン」策定の検討も引き続き予定しています。
事務所職員一同、今年も安全かつ円滑に工事が進むように、地域の皆様と一体となって、地域の安全・安心の向上、生活基盤の安定に貢献するべく、1日も早いダムの完成を目指し取り組んで参りますので、引き続きご理解とご協力をよろしくお願いします。
今年が皆様にとって幸多い年であることを祈念いたしまして、新年のご挨拶とさせていただきます。
事務所職員一同今年もよろしくお願いします!
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