なるせ会は青春時代の玉手箱どんな暑い夏でも秋の来ない季節はない。どんな辛い日があっても新しい朝が来ない日はない。時間は正確に時を刻み、私たちに明日という未来を届けてくれる。
今の自分がおかれた環境や立場があまり良くなくても、少しこらえて明るく過ごしていれば時がきっと解決してくれる。人生はこの繰り返しである。自分の生きてきた過去をたどってみてください。過去は皆さんが歩いてきた道です。今歩いている道も、またその過去に繋がっています。私は人生の岐路に立った時、先行き不透明な道をあれこれ探すより、自分が歩んできた過去の足跡をたどり、新たに進むべき道を見つけるようにしている。歴史が繰り返されるように、私たちの道程も同じように繰り返しながら今にたどり着いたのです。
私は新しい仕事を受けた時など、決まってPCファイルに埋もれた過去の自分のビジネス文書に目を通す。理由がある。それは自分の今と過去の比較です。今の自分が過去の自分と比べどれだけ成長しているかの自己評価です。総じて過去の自分の考えに驚く。過去の自分が今の自分を追い越している。この差はどこからくるのか?たぶん責任感の違いからだろうと推測する。よく、仲間同士で「昔はこうだった」と話すことが多い。過去の自分を比較することは、誰もがみんな同じだと思う。過去の軌跡をたどることで、この先の進むべき道を見つけることができる。私はこのことを「過去からのメッセージと」と呼んでいる。過去からのメッセージを最も多く発信してくれるのが「なるせ会」です。
皆さんにお薦めしたいこと。家の片隅にそっと眠っているアルバムを開いてみてください。懐かしい顔が当時そのままで微笑みかけてくれますから。気になったら、会いたいと思ったら、勇気を持って出会いの扉を開いてください。あの懐かしの顔に歴史を刻んだ頼もしい仲間が待っています。一瞬「誰?」と、戸惑いがあるかも。しかし不思議に、あの面影を見つけたその瞬間に時間が動きます。物凄い勢いで過去にタイムスリップし、懐かしいアルバムの顔が蘇ります。
ふるさとを同じく、共に過ごした学校(教室)の思い出を共有する仲間だからこその共感である。…なるせは青春がいっぱい詰まった玉手箱です。こんな経験もありませんか。当時は話もできなかった先輩や後輩。今だったら、「よう、何年振り?」「久しぶりだね⁉」と。こんな会話から話が弾み、あっという間に空白の時間をとり戻す。先輩や後輩の中に好きだった女の子や男の子がいませんでしたか。教室の片隅から、そ〜と目線を送るだけの。しかし、今再会したら驚くほど自然に話ができる。互いの成長の証しであろう。このような再会や出会いは、今を生きる自分から過去の自分への思い出の贈りものだと思う。
誰との出会いも懐かしく、多くの期待に胸をどきどきさせられる。過去の感動を新たな思い出のドラマに。それが「なるせ会」です。
なるせ会会長 冨田秋雄
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