■第57回東成瀬村産業祭
10月25日から26日の2日間、村民体育館を主会場に第57回東成瀬村産業祭が開催されました。飲食ブースをはじめ、物産販売や各種展示、伝統芸能、もちまきなどイベントが盛りだくさんで大いに賑わいました。
今年の夏も昨年同様の高温となり、厳しい気象条件ではありましたが、出品された農産物等は、昨年度よりも出品数が多く、厳選された出品物は16名の審査員から高い評価をいただきました。
◆審査講評
○水稲・穀類部門
水稲部門は、夏場の高温を克服し、適切な栽培管理と高い乾燥調製技術が伺われる、優秀な出品物だった。
穀類部門は、小豆、落花生などが出品されていた。品種固有の特性を備えた優秀な出品物が多く見られた。
○野菜・果樹部門
野菜部門は、今年度は、7月と9月の2度にわたる大雨や夏場の高温で秋冬野菜を栽培するには非常に厳しい環境であった。その中で115点が出品され、品物からは、出展に向けた熱意と、気象に負けないきめ細かな栽培管理が伺われ、日頃の皆様の努力に敬意を表したいと思う。結果については、県の戦略作目であるトマト、キュウリで、秀品が出展され、栽培技術の高さが伺えた。
加えて、地域特産品である平良かぶや四季成りイチゴは品種特性がよく現れた秀品が出品された。また、サトイモをはじめ、ネギなど秋野菜も品質の優れたものが出品されていた。
果樹部門は、柿、マルメロ、キウイフルーツの合計6点が出品され、果実の大きさ等の規格の揃いや病害虫の有無等を中心に審査をした。今年は生育期間中の高温や多雨など果樹にとって厳しい気象条件ではあったが、いずれも品目の特徴を発揮した優れた果実が出品されていた。
○花卉部門
リンドウとトルコギキョウの品があった。猛暑となった今年の夏も、栽培管理や病害虫防除に苦労したと思うが、努力の結果が伺え、バランスの取れた草姿と花のボリュームを兼ね備えており、いずれも素晴らしい品質だった。
○加工品・民芸品部門
カブやトマトなどの野菜や、山菜、きのこなどの山の恵みを利用した加工品、つる細工などの民芸品が出品された。いずれも古くからの技術や食文化に根ざしたもの、新たな技術や発想を取り入れたものなど、商品性が高い出品物だった。
今後とも多彩な特産物を活かし、創意工夫を重ね、6次産業として、さらに活性化することを期待する。
○林産物部門
菌床シイタケ、ナメコ、クリなど6点の出品があった。
菌床シイタケは、傘の張りが良く、形も綺麗な円を成し、重厚で市場性の高い出品物だった。
ナメコは、大きさが揃い、滑りと色味が良好で、丁寧な栽培管理が伺える出品物だった。
クリは、たっぷりと充実して粒が重く、光沢も丸みも申し分ない優れた品質の出品物だった。
どの出品物も市場性を意識した高品質なものであり、今後とも引き続いて栽培技術向上に励んでもらい、良質な林産物の供給に努めて頂きたいと思う。
○畜産部門
全部で6頭の出品があった。
出品された牛は全体的に発育が良く均称が整っており、繁殖雌牛らしさを持っていた。特に受賞された牛については体上線、体下線の平行性が良く、あばら骨の張りや腰の幅に富み、体全体のバランスが整っており、繁殖牛としての資質に優れていた。
今後ともこのような優秀な牛を大切に育てて、資質の優れた後継牛の生産に努めることを期待する。
■第57回東成瀬村産業祭
○出品数
○東成瀬村長賞1等の部及びこまち農業協同組合長賞13点
※詳しくは本紙をご覧ください。
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