■秋田県冬期防災訓練
2月11日、田子内地区を会場に秋田県冬期防災訓練が開催されました。この訓練は、積雪寒冷下での災害を想定し、地域住民と、秋田県、開催市町村及び防災関係機関が相互に連携し、防災体制の強化と防災意識の高揚を図ることを目的としています。秋田県では平成26年度から特別豪雪地帯に指定されている市町村で持ち回りで開催されており、初の東成瀬村では初めての開催となりました。
今回は積雪期に地震が発生し村内で多数の被害が発生しているという想定のもと、災害対策本部運営訓練、避難所開設・運営訓練、立往生車両救出・道路啓開訓練、現地合同調整所運営訓練、雪崩遭難者捜索救助訓練、倒壊家屋救出・火災防ぎょ訓練の5つの訓練が実施されました。
自治会や消防団、赤十字奉仕団東成瀬支部や社会福祉協議会、村職員が避難所における間仕切りテントや段ボールベットの組み立て、避難所での受付を体験し、実際の災害時における避難所設営や運営、対応などを確認し合う大変有意義な訓練となりました。
■訓練想定
・大雪警報が発表され警戒態勢を高めているなか、2月11日県内陸部を震源域とする地震が発生し村で震度6弱を観測した。この地震動や雪の重さなどにより雪崩、家屋倒壊、道路封鎖が多数発生した。
・秋田県及び東成瀬村は、直ちに災害対策本部を設置し、防災関係機関に出動要請を行秋田県冬期防災訓練訓練想定うとともに、消防署や消防団、自主防災組織等による住民の避難誘導、負傷者の救出・救護等を開始した。
・村では、災害が多数発生しているという情報により、村長が秋田県知事に対して自衛隊の災害派遣を要請した。
■災害対策本部訓練
場所:防災情報センター2階
内容:被害状況、関係機関の活動状況、今後の気象等に関する推移の把握
■現地合同調整所運営訓練
場所:多目的グラウンド駐車場
内容:
・被害情報の共有
・活動人員、装備品に関する認識共有
・捜索、救助担任地域の割り当て調整
■立往生車両救出・道路啓開訓練
場所:多目的グラウンド駐車場
状況:大雪により国道342号上で車両の立往生が発生
内容:車両周辺の除雪、運転手等への声がけ、ドーザによる道路啓開
■倒壊家屋救出・火災防ぎょ訓練
場所:東成瀬分署前
内容:発生した火災の消火活動、倒壊家屋及び周辺の捜索・救助活動
■雪崩遭難者捜索救助訓練
場所:多目的グラウンド
状況:雪崩が発生し、スキー客が遭難
内容:応急捜索、救助活動、救出された要救助者の搬送
■避難所開設・運営訓練
場所:村民体育館
内容:
・簡易ベッド、間仕切り等の設置
・避難所への誘導
・炊き出し
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