■防除効果を発揮させる浸種のポイント
種子伝染性の病害(いもち病、ばか苗病等)は、種子消毒により防除しますが、処理方法や水温の管理、水の交換等を適切に行い、防除効果を最大限発揮させる必要があります。
次のポイントに留意し管理をしましょう。
・浸種水温は、10〜15℃で防除効果が高いので、10℃の水温が確保できる4月上旬頃を目安に浸種を開始する。
・浸種持の水量は、種子1kgに対し、水約3・5リットルとする。
・浸種期間は、浸種水温10℃で6〜8日、14℃で6日程度とし、薬効を安定させるため、水の交換は2〜3回とする。浸種は、水道水や井戸水を用いて水槽で行い、温度管理できていない河川、湖沼の水は使用しない。外気温が平年を大きく下回る場合は、水槽の温度を一定に保つことが難しいため、特に注意が必要です。
・塗沫法及び湿粉衣法は、種子表面に付着した薬剤が浸種後、水に溶け出し、種子周囲の薬剤濃度が高まった状態で消毒効果が発揮される。そのため、浸種開始後2日間は種子袋をゆすったり、水のかけ流し、循環や水の交換はしない。
・末消毒種子は、吹き付け・塗沫済み種子と同じ容器で同時に浸種や催芽しない。
・複数の品種や来歴、防除方法の異なる種子を同じ容器で同時に浸種や催芽をしない。
問合せ:農業総合指導センター【電話】47-3406
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