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医師会だより

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秋田県横手市

お医者さんが今伝えたいまめ知識

■秋の『つつが虫病』にご注意!
すずき皮膚科クリニック 鈴木長男医師

今年はこれまでに経験したことがない猛暑でした。横手市では9月に入っても11日に全国1位の36・7度を記録しました。こういう異常気象の中、忘れてはいけないのがつつが虫病です。本県の1980年から2022年までの累計では、つつが虫病の発生(届け出数)は5月・6月・11月の順に多くなっています。鹿児島県は秋田県よりつつが虫病の発生数が多く、その多発時期は10月・11月・12月の3カ月に集中しています。近年は気候予測が難しい状況ですが、今後涼しくなってくればキノコ採りなどで山に入ることも増えると予想されます。
つつが虫病は病原体を持ったツツガムシの幼虫に吸着された後、7~10日後に発症します。人から人への感染はありません。ツツガムシに吸着された部分に1センチほどの大きなカサブタができることが特徴で、主な症状は38度以上の高熱とその後に現れる発疹です。発病早期に適切な治療を開始すると通院治療のみで完治しますが、治療が遅れた場合は入院治療を要し、命に関わることもあります。
対策としては、ツツガムシを身体に寄せ付けないことが重要です。ツツガムシが身体に取り付いても、病原体に感染するまでには6~10時間ほどかかるため、この間を利用して
(1)野山、田畑、河川敷から帰った後は早めに着替える
(2)衣類は室内に持ち込まず、すぐに洗濯をする
(3)帰宅後は、速やかに入浴し体を入念に洗う
といった早期の対策が有効です。

横手市医師会HP
【URL】http://yokote-ishikai.sakura.ne.jp/

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