医師会だより

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お医者さんが今伝えたいまめ知識

■幸せホルモンで心身のリフレッシュ
ツインクリニック内科・整形外科　齊藤公基医師

私たちは日頃よりさまざまなストレスにさらされて生活しています。強いストレスが長期間続くと精神面の健康が損なわれ、抑うつ状態に陥ったり、認知症の悪化などにつながってしまいます。ストレスの蓄積を感じたら『幸せホルモン』で心身をリフレッシュしましょう。
幸せを生み出す物質のひとつにセロトニンがあります。これは体内で産生されるタンパク質で、その名前はserum(セルム・血清)とtоne(トーン・調節)に由来し、脳内で血管の緊張を調節しています。『幸せホルモン』としても働き、精神を安定させ、幸福感や満足感を生み出しています。そのほか、生体リズムや消化管運動、睡眠、体温などさまざまな制御に関与しています。
『幸せホルモン』は、次のような行動により分泌されます。
(1)人との楽しいコミュニケーション(デイサービス、ご近所や町内、趣味の仲間など)
(2)声を出して歌う
(3)体を動かす(散歩、ジョギング、ゴルフ、ハイキング)
(4)太陽に当たる
(5)趣味を楽しむ
(6)ペットとふれ合う
(7)睡眠をとる
(8)美味しい食事を楽しむ—このほかにもたくさんあります。
『幸せホルモン』はご自身のちょっとした行動で生み出すことができます。重要なことは、幸せが来るのを待たずに、自ら行動して幸せをつかみ取ることです。
さあ、声に出して歌ってみましょう。水前寺清子さんの『三百六十五歩のマーチ』、歌い始めのフレーズがいいですね。

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