横手市議会9月定例会が、8月26日から9月20日までの日程で開催されました。その開会にあたり、髙橋市長が行った所信説明の中から、市民の皆さまの生活に関わりの深い内容を抜粋してお知らせします。
(市報よこて掲載用に一部表現を変更しています)
■はじめに
事務ミスや職員の不祥事が今年度に入り相次いでいることを受けて、管理監督責任を果たすため、市の最高責任者である私自身および副市長、教育長並びに横手市病院事業管理者の給与の減額について今議会に提案しました。
7月24日から25日にかけての梅雨前線と温かく湿った空気の影響による大雨では、秋田県や山形県に甚大な被害をもたらしました。当市では、幸いにも人的被害はありませんでしたが、家屋被害として床上浸水3棟、床下浸水46棟が確認されています。今後も、被災された皆さんの生活再建に向け、全力でサポートします。農作物に関しては、水田や転作田(てんさくでん)などの複数の圃(ほ)場で冠水被害が発生し、出荷の最盛期を迎えていたスイカや収穫を間近に控えたエダマメが被害を受け、出荷量の減少は避けられない状況となっています。さらに、菌床シイタケハウスの浸水被害や水田への土砂流入、水路の損壊など農業施設への被害も確認しています。被災農家などへの復旧支援に係る経費のほか、被災した農地や道路、河川などの応急復旧費用を補正予算措置し、早期の全面復旧に向け関係機関と連携し取り組みます。
6月から7月にかけて市内10会場で開催した令和6年度市政懇談会には、約400人の参加があり『50年後100年後の横手市に向け』をテーマにさまざまな意見を伺うことができました。市民の皆さんの貴重な意見を取り入れ、目の前に山積する課題を解決するとともに、当市が50年先、100年先の未来に向かって持続的に発展するための土台を作る取り組みも行います。
■新たな施策などへの取り組み
▽観光振興施策
秋田空港と当市を結ぶ送迎サービス『よこてWARP(ワープ)』は全国の自治体でも例のない取り組みであり、各方面から期待を込めた大きな反響があります。事業開始から4週間が経過した8月14日時点で、利用者数は延べ192人でした。今後、よこてWARPの認知度が向上することにより、稼働率がさらに上昇することが予測され、空路を利用して当市を訪れる方が増えることを期待しています。
▽那珂市との友好都市提携20周年
旧横手市が平成16年10月22日に友好都市提携を結び、これまでスポーツ少年団の交流のほか、両市のイベントを通じて相互の交流を深めてきました。本年、提携20周年を迎えることから、10月12日に那珂市を会場に記念式典を開催します。那珂市の皆さんとともにこれまでの友好の歴史を振り返りながら、次の10年に結び付くよう、さらに交流を深めます。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>