お医者さんが今伝えたいまめ知識
山田眼科医院(横手)
山田翼 医師
■花粉症の話
花粉症と聞くと、春先のスギ花粉を思い浮かべる方が多いと思います。テレビの天気予報でも花粉情報を流していますし、目の痒(かゆ)みやくしゃみ、鼻水などでつらい思いをされている方が多いと思います。でも花粉症は春だけではありません。
例年3月になって暖かい日が増える頃から、スギ花粉症が始まります。その後田植えが始まる頃からお盆頃まではイネ科(ハルガヤなどの道端の雑草)の花粉症、送り盆が終わって朝晩涼しくなり始めるとキク科(ブタクサやヨモギなど)の花粉症が雪が降り始めるまで続きます。
花粉症の症状は目の痒(かゆ)みだけではなく、ゴロゴロしたり、目やにが多くなったり、涙っぽくなったりすることがあります。イネ科やキク科の花粉症は痒(かゆ)みが少ないことがあり、花粉症だと気付かない場合があります。
スギは前の年の夏に日照時間が長く気温が高いほど花粉をたくわえた雄花が多くなり、翌年の春に花粉症がひどくなります。キク科の植物も暑い日が続くと花粉量が多くなり、症状も強くなります。昨年の夏は記録的猛暑だったので、今年のスギ花粉症は例年よりも早く始まり、症状が強くて大変でした。今年の夏は昨年を上回る『超』猛暑でしたから、今から来年の春が恐ろしいです。
毎年花粉症になる人は、症状が出てから薬を使うのではなく、花粉が飛び始める2週間くらい前から目薬や内服薬を早めに始めた方が症状が軽くなることが分かっています。早めにかかりつけの先生に相談してみてください。
横手市医師会HP
【URL】http://yokote-ishikai.sakura.ne.jp/
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