市の最上位計画である『横手市総合計画』は来年度で区切りを迎えることから、次の10年間の第3次総合計画の策定に向け、市民の皆さまの意見を反映する作業が始まっています。市民の代表や関係団体、市職員などからなる策定委員会では、人口減少や少子高齢化の進行、デジタル技術の進化、社会情勢の変化を考慮した計画の原案を策定中です。10年後の横手市がさらに発展できるような計画を皆さまと作っていきます。
さて、今月の市報で紹介していますが、茨城県那珂市とは横手城代であった戸村家との縁で友好都市の提携をし、20周年を迎えました。戸村家の祖先である戸村義国(とむらよしくに)は当時の主君である佐竹義宣(よしのぶ)とともに徳川側につき、大坂冬の陣の一つ『今福(いまふく)の戦い』で勝利に貢献しました。この戦いの際、豊臣方の後藤又兵衛が槍(やり)の穂先に餅を差し突き出したところ、義国は怯(ひる)むことなく堂々と食べたそうです。その度胸の良さを目にしたつわものたちは「あっぱれ」と褒め称えたと言われていますが、真偽はわかりません。この逸話から、かつて横手の子どもたちが『あっぱれ餅』を売り歩くという風習があったそうです。
那珂市とはお互いの地域の祭りやスポーツなどで交流を深めてきました。これからも末永く交流を続けていきます。
戸村義国…江戸時代前期の武将。通称は戸村十太夫(じゅうだゆう)。1602年に佐竹義宣が出羽久保田藩に国替えとなり、常陸戸村城より出羽入りする。孫の戸村義連(よしつら)が1673年に横手城代となった。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>