大局観(たいきょくかん)で今を… 歴史好き市長のつぶやき〈第107回〉

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度重なる職員の不祥事や事務ミスを市役所組織全体の問題と捉え、監督責任として私自身の給与を10分の1、3カ月減額することを11月臨時議会へ提案し、可決されました。市民の皆さまに改めて深くおわびするとともに、私も含め全職員が緊張感を持って職務に当たります。
さて、9月開館の横手市生涯学習館Ao-naは中高生を中心に幅広い年代の方々に利用いただき、おかげさまで11月12日に来館者数10万人を突破しました。また、市の農業と商業の中核を担う団体が入居する複合ビルも横手駅東口にオープンし、横手駅周辺では新たな人の流れが生み出されにぎわっており、うれしく思っています。Ao-naには横手図書館もあり、市民の皆さまの学びにもつながっています。なお、世界最古の図書館といわれているのは、アッシリア帝国のニネヴェにあった宮廷図書館です。遺跡からは、楔形文字(くさびがたもじ)で書かれた粘土板が発見されています。現在の図書館の役割でもある教養やレクリエーションなどを持ち合わせたものではなく、巨大な帝国内の産業や経済などの情報を粘土板に記録し、収集するための役割だったようです。
話は変わりますが、日本の『伝統的酒造り』がユネスコの無形文化遺産に登録される見通しとなり、12月上旬に正式決定されるようです。発酵文化が根付く横手でも盛り上げていきましょう。

アッシリア帝国…現在のイラク北部で興った王国。紀元前7世紀にはメソポタミア、シリア、エジプトを統一し、最初の世界帝国となった。