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医師会だより

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秋田県横手市

お医者さんが今伝えたいまめ知識

■はぐくもう!6歳で視力1・0
山田眼科医院 山田桂医師

6月10日は『こどもの目の日』です。6月なのにどうして4月号で紹介するの?と思われたかもしれませんが、新年度の今こそご紹介したいお話です。
生まれたばかりの人の目は、明るい暗いが分かる程度のぼんやりした見え方です。親の顔やすぐ近くのものを見ながら過ごすうちに発達が始まり、じっと見ることができるようになる生後3カ月で視力0・1ほどになります。その後も成長につれて少しずつ視力は上がり、だいたい6歳の頃には大人と同じように(少なくとも眼鏡があれば)1・0の視力になるのが普通です。何かの理由で視力が1・0に届かなかった場合、その目は『弱視眼(じやくしがん)』と呼ばれます。
弱視眼のほとんどは適切な治療と訓練を行えば視力の良い目になれますが、その効果が出てくるまでには長い時間がかかります。視力が発達できるのはおよそ6~8歳までと期間限定ですので、小学校低学年の間に治療できなければ視力が上がる前に『時間切れ』になり、その後は眼鏡でもコンタクトレンズでも視力が出ることはありません。
弱視のお子さんが症状を自覚することはまれで、早期発見には健診が何より大切です。3歳児健診で見つかれば4歳までに治療を始められますが、それを逃すと次の機会は就学時健診か小学1年生の視力測定です。それからでは治療の期間が足りないかもしれません。
視力低下の指摘を受けたら、6月10日の『こどもの目の日』を待たず、すぐに眼科で検査を始めましょう。

横手市医師会HP
【URL】http://yokote-ishikai.sakura.ne.jp/

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