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大局観で今を… 歴史好き市長のつぶやき〈第102回〉

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秋田県横手市

横手市長 髙橋大

6月の地方紙に『「地域の希望」は秋田が全国最下位』という記事が掲載されました。民間研究機関の調査に基づく記事では、「地域の希望は寛容性と強い相関がある」と言っています。私はそう言い切れないと思っていますが、「希望の低下は特に若者たちの流出につながり、ますます地域の希望が低下する」という部分については同感です。非常に明快な地域性、個性が示されたと思います。私は何とか将来に対する希望を示そうと思うがゆえに、体育館や市民会館、横手駅前再開発、企業誘致、秋田自動車道4車線化などに取り組んでおり、引き続き若者たちへ希望を与える政策にも邁まいしん進します。
さて、7月に入りつつが虫病の感染者が多くなる時期になりました。大森町八沢木出身の江戸時代の医師大友玄圭(おおともげんけい)は、つつが虫病の治療法を発見したといわれています。当時、雄物川沿いの村々では、夏になると川岸の草木に触れた人々がたちまち病にかかることがありました。玄圭は苦心した結果、ケダニ(ツツガムシ)が原因であると突き止め、治療を施しました。どのような治療であったかは記録が残されておらず、わからないようです。
つつが虫病の予防法は、草地や山林に入る際は肌を露出させない、帰宅後は速やかに体を洗い流す、衣類を室内に持ち込まず洗濯することなどです。高熱と発疹が出た際は内科または皮膚科を受診し、発病前の活動も伝えることで早期診断につながります。

大友玄圭…江戸時代後期、本居宣長(もとおりのりなが)に国学を学んだ後、医学を学び角間川町(現在の大仙市)で開業した。本名は大友吉よしのり徳。

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