じゅうおうむじん
横手の地で夢を描く人を紹介します。
■人生はケ・セラ・セラ-なるようになるさ-
あきたオレンジ大使 神原繁行さん
Profile(かんばらしげゆき):横手地域出身。看護師として従事し、令和6年1月から北海道・東北地区初の地域版認知症希望大使『あきたオレンジ大使』に就任。趣味は友人が運転する車に乗って、東北六県をドライブすること。秋田商業高校出身の元球児。
認知症の当事者として、前向きに生きる姿を発信し、認知症を正しく理解してもらうため『あきたオレンジ大使』に就任した神原さん。「長年、医療従事者として患者をケアしてきた自分の経験が、誰かの手助けになるのであれば」と、大使になったきっかけを語ります。
令和4年秋、神原さんは、若年性アルツハイマー型認知症と診断されました。その後も医療機関で仕事を行い、現在は入院患者の社会復帰の補助や市主催の認知症カフェの運営、啓発活動に携わっています。「認知症本人や家族の思いを引き出す役割を果たし、日々楽しく笑顔で生活できるよう外との関わりを持つ機会を提供したい」。当事者であるからこそ、同じ目線で話を聞き、認知症への理解を深めるこの活動を大事にしているそうです。
「病気になることで、人を避けてしまうことがあり、家や自分の中にこもることが心配です。認知症は特別な病気ではありません」。神原さんは自ら広告塔となり、認知症であってもこれまでと変わらない生活をしている姿を見てもらうことで、「希望を持って、一度きりの人生を楽しく過ごしてほしいです」と笑顔で語ってくれました。
・『あきたオレンジフェスタ』では認知症と共に生きる経験と希望について語りました
・地域の活動へも積極的に参加している神原さんは同僚など周囲の人たちにも慕われています
・市内3会場で開催している『認知症カフェ』。認知症の人とその家族や友人など誰でも参加でき、気軽に集える場所です
<この記事についてアンケートにご協力ください。>