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■増田高校 編
農業科学科 野菜専攻生3年(3人)
『秋田てんこ小豆(あずき)伝承プロジェクト』に取り組んでいる増田高校の3年生3人にインタビューしました。(右から森雷桜(らいお)さん、髙橋香恋(かれん)さん、髙橋亮汰さん)
皆さんは『てんこ小豆』をご存知でしょうか?全国的に赤飯には『小豆』を使いますが、秋田県では伝統的にてんこ小豆を使っています。小豆という名称がついていますが『ササゲ』類の一種であり、形状や豆の風味などが異なります。
このてんこ小豆の生産量が全県的に減っており、「慣れ親しんだ味が絶たれてしまう」という思いから、令和4年に『秋田てんこ小豆伝承プロジェクト』がスタートしました。現在は3年生8人と2年生8人が参加し、地元の農家さんや県内の商工業関係の方、宮城学院女子大学の皆さんと協力し、てんこ小豆の生産と販売、PR活動を行っています。
3年目を迎えた今年は、約8アールの畑で栽培し、約80キログラムのてんこ小豆を収穫することができました。無選別のものは当校の収穫祭で販売し、選別したものは県内の企業にパッキングをお願いし、スーパーマーケットで販売される時もあります。てんこ小豆は全ての工程に手間がかかり、特に収穫と選別が大変な作業です。一年間、丹精を込めて育てたてんこ小豆が商品として販売された時にはものすごく達成感がありました。
卒業後は農家やパティシエなど目指す職業は異なりますが、今後も伝統的な食文化として守っていきたいです。
・莢からの脱粒後に行う選別作業。振るいでゴミなどを落とし、目視で一粒ずつ丁寧に選別します
・9月から10月上旬にかけて、莢(さや)を収穫するタイミングを見極めながら少しずつ収穫します
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