今冬は12月から積雪があり、平年並みの降雪量となりそうです。雪が多いと何かと生活に支障がありますが、横手の雪まつりやスキー場の関係者にとっては喜ばしいことでしょう。市内唯一のスキー場の天下森スキー場は夏虫沢ヒュッテの建て替えが終わり、12月下旬に営業を開始しました。ヒュッテは約200人を収容でき、食堂は通年で営業しますのでぜひご利用ください。今後は釣りキチ三平の里体験学習館をはじめとする周辺施設との連携を図り、四季の魅力を楽しめる取り組みも行いますので、お楽しみに。
さて、日本スキー界の草分け的存在といえば、三浦敬三(けいぞう)氏ではないでしょうか。三浦氏は世界的な冒険家の三浦雄一郎氏の父親です。還暦を過ぎてから海外での雪山滑降(ゆきやまかっこう)を始め、100歳を超えて現役のスキーヤーとして活躍しました。雪山を滑走するために、圧力鍋で鶏1羽を丸ごと調理し骨ごと食べるなど骨の強化に取り組みましたが、90歳以降3度骨折。それでも次の山を滑ることを目標に治したそうです。滑走のために体を整え、確固たる信念を持っていたことに対し、敬意を表します。
ところで、横手市出身で北京2022冬季オリンピック出場の向川桜子選手は、アルペンスキー競技からスキークロスに転向し、今季のワールドカップに出場しています。2大会連続のオリンピック出場に向けて、今後の活躍を期待します。
三浦敬三…青森市生まれ。北海道帝国大学在学中に八甲田山の山スキーに魅せられた。2006年に101歳で死去。
・今後は天下森スキー場への接続道路拡幅も予定しています。アクセス改善まで今しばらくお待ちください
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