新年のごあいさつ

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明けましておめでとうございます。
市民の皆さまにおかれましては、健やかに2024年の新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。
令和3年4月に潟上市長に就任してから、3度目の新年を迎えました。
世界的に猛威をふるった新型コロナウイルス感染症は、昨年5月、感染症法上の5類感染症に位置づけられ、これまでの様々な行動制限が緩和されるなど、ようやく日常を取り戻すことができました。本市においても様々なイベントや行事が再開され、市民の皆さまと直接お話しできる機会が増えたことを肌で感じられるようになり大変うれしく思います。
このような中、昨年9月には、本県出身のシンガーソングライター・高橋優氏による秋田CARAVAN MUSIC FES 2023が、元木山公園を会場に開催され、これまでの県内開催地の最多観客数と並ぶ約1万8千人の方が会場を訪れました。この音楽イベントでは、多くの市民に元気や感動を届けるとともに、全国各地から訪れた多くの方々に、本市の観光情報や特産品等を広くPRすることができました。
また、11月には、秋田県種苗交換会が17年ぶりに、本交換会の創設に尽力した石川理紀之助翁の地元である本市で開催され、目標としていた60万人を大きく上回る71万人もの御来場をいただきました。種苗交換会の開催は、農業従事者の意欲向上や最新技術の習得に大きく寄与するとともに、本市への経済効果と県内外へのPR効果に加え、市内の児童・生徒に石川理紀之助翁の功績を学ぶ機会を提供できたことなど、多岐にわたる効果があったものと考えております。
一方、昨年は気候変動による被害に見舞われた年でもありました。春には、気温低下による和梨への甚大な降霜被害が発生したことから、県との協調により生産者への支援を図りました。7月の大雨では、県内において広く被害が発生する中、本市においても道路冠水や家屋の浸水被害などが確認されましたが、幸いにも人的被害が無かったことは、ひとえに関係機関、市消防団、自主防災組織や自治会等多くの方々の御協力があったからこそであり、改めて感謝を申し上げます。
国際情勢に目を向けてみると、イスラエルによるガザ地区侵攻や長引くロシアによるウクライナ侵攻など、世界的な混乱はとどまる気配を見せません。このような状況は、我が国においても、昨今の原油価格や物価の高騰という形で私たちの生活に大きな影響を及ぼし続けております。
本市では、こうした暮らしへの影響に対応するため、低所得世帯や子育て世帯に対する負担軽減策を展開するとともに、昨年末には、市内全世帯に「かたがみ給油クーポン」を配布するなど、今後も市民生活への支援を実施してまいります。
昨年開催されたWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)では、栗山監督率いる侍ジャパンの選手たちが、憧れを捨て宿敵となったアメリカを撃破し優勝を成し遂げた姿に、日本中が歓喜に沸きました。
その感動後間もない7月の全県少年野球大会では、本市の羽城中学校と五城目第一中学校による合同チームが、見事全県準優勝し東北大会への出場を果たしました。女子選手2人を含む1年生から3年生までのわずか11人の小さな合同チームが次々と強豪校を打ち破り勝ち進んでいく姿は、私たち市民に大きな感動を与えてくれました。
本年は辰年です。辰(龍)は十二支の中で唯一空想上の生き物ですが、天高く昇る龍のごとく、本年も市民の皆さまの夢と希望に寄り添い、皆さまの幸せが大きく舞い上がれるようなまちづくりを目指して、引き続き市政運営に邁まい進してまいります。
長かった行動制限を乗り越えて迎える初めての新年。久々に再会するご家族との時間に喜びを感じながらお過ごしの方も多いことと思います。厳しい寒さが続く折、市民の皆さまにおかれましては健康に十分にご留意され、どうぞ楽しいお正月をお過ごしください。
結びに、本年が市民の皆さまにとりまして、幸せで希望に満ちた一年となりますよう、心からお祈り申し上げ、新年のごあいさつとさせていただきます。

潟上市長　鈴木雄大