10月22日からの4日間を「キャリア・スタート・ウィーク」とし、市内3中学校の2年生が74の事業所で職場体験をしました。「キャリア・スタート・ウィーク」は、将来社会人として自立できるよう、勤労観、職業観を身に付けることを目的に行っています。
働くことの喜びや厳しさを体験した生徒たち。将来の夢や希望をかなえるための大きな一歩となりました。
生徒3人の職場体験記と、受け入れ事業所の感想、保護者からの声を紹介します。
■羽城中学校Report
私は、大豊小学校で職場体験をしました。学習発表会の衣装作りや休み時間などの見守りを行いました。
この体験で感じたことは、教師の仕事は私が想像していたよりもかなり大変だということです。特に低学年を担任している先生は、丁寧に分かるように話したり、落ち着きのない子どもや騒いでいる子どもに寄り添って対応したりしていて、授業だけでなく、生活全体の指導もしているんだと思いました。少しずつ成長していく子どもを、教師の視点で見守ることができたことは、とても貴重な経験となりました。教師という仕事の大変さや楽しさ、やりがいを垣間見て、将来の夢の選択肢が広がりました。
この体験を通し、両親が仕事をしている時の気持ちを想像することができました。家族のために働いている両親に感謝し、将来の夢が叶うように、勉強に励みたいと思います。
羽城中学校 小野心桜子
■天王中学校Report
私がこの4日間で学んだことの中で、これからの生活に生かしていきたいことが三つあります。
一つ目は挨拶です。初日は自分からあいさつをすることができませんでしたが、2日目からは自分から進んであいさつをすることができました。あいさつの大切さを実感したので、普段から積極的にあいさつをしていきたいです。
二つ目は何事も一つ一つ丁寧に行うことです。クイックさんで梱包や入力作業などやったことのない仕事をたくさんやらせていただきました。学校でも、今自分がしなければならないことを一つ一つ丁寧にやっていきたいです。
三つ目は、人の話をよく聞くことです。この体験では事業所の方の話をよく聞いて動くことができました。しかし、学校では話を聞き逃してしまうことがあるので、日常から気をつけたいです。
今回の体験で、さまざまな体験をさせてくださった事業所の皆さんにとても感謝しています。
天王中学校 石黒伽隠
■天王南中学校Report
私は、新しく何かをすることがとても苦手です。そのため、職場体験で新しいことを経験したり、いろいろなことを覚えたりすることがとても不安でした。
初日は、大変なことばかりでした。どこに何があるかも分かりません。一からのスタートは、私にとって荷が重い出来事でした。
でもそんな中で、お店の方の声かけやお客さんの笑顔、お店の温かな空気を感じ、「くよくよしていては先に進めない。あきらめたくない。」と気持ちを切り替えることができました。最初は不安だった職場体験も最終日には「楽しかった。いい体験をさせてもらえたな。」と思えるようになりました。
私は今回のキャリア・スタート・ウイークを通して、何回も失敗してもいい、あきらめない心はこれからの人生にきっと役立つ、ということを学びました。今後も挑戦し続けたいです。
天王南中学校 京谷芽依
■受け入れ事業所の感想
・介護を目指している生徒だったので、仕事に一生懸命取り組んでいる姿がよかったです。
短い期間でしたが介護を含むさまざまな職種の仕事を体験できたと思うので、この経験を今後の進路決定に役立ててほしいです。
ほのぼの苑
・中学生なりに自分の目標をもって頑張ろうとする姿が見られ、とても好感がもてました。今回の経験が今後に生かされることを期待しています。
追分保育園
・「ここまで作業ができましたが、その次のやり方が分かりません。教えてください」のように、現状と分からない部分をしっかりと言葉にして伝えることのできる中学生の姿に驚きました。この職業に興味をもち、体験したいと思ってくれたことも嬉しかったです。
鼎家 天王営業所
・業務を依頼しても嫌な顔一つせず積極的に仕事をしてくれました。今後も私どもにお手伝いできることがありましたら、いつでもお声がけ願います。参加してくださった生徒の皆さん、お疲れ様でした。
ホンダカーズ 潟上天王店
■保護者からの声
・今回このような機会を設けてくださいまして、ありがとうございました。学校とは違う環境での体験ができ、大変だったけれど楽しかったと家で話していました。この職場体験を通して学んだことを、これからの将来設計に役立ててほしいです。コロナ禍では経験できなかった職場体験に参加することができ、親としても嬉しく思います。
・毎日「疲れた。」とか「大変だった。」と言いながらも、自分がどういうことが得意でどういうことが苦手なのかを考えながら、もっとうまくできる方法を考えて頑張っていたようです。普段とは違う真剣さを見せることもあり、とても有意義な経験であったと思います。
・親の心配も吹き飛ぶくらいに充実した体験だったようです。初日は「コミュニケーションが不安だ」と話していましたが、活動内容や職員の方との会話を毎日教えてくれました。交流を通してたくさんの収穫があったようで安心しました。
来年度も同時期に開催する予定です。生徒が選択肢を増やし、地域で働くよさを実感することができるよう、新規の受け入れ先事業所を募集しています。お気軽に教育総務課(【電話】853-5371)までお問い合わせください。
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