県と市の誘致企業 昭和工業団地に新工場を建設

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11月18日、秋田県庁で、KI Chemical株式会社(ケーアイケミカル・末包博史社長)の立地協定締結式が行われました。
同社の親会社である稀産金属株式会社は、スマートフォンなどに使われる積層セラミックコンデンサーの原料や自動車向け電池の原料など、さまざまな産業にとって重要な希少金属を扱っており、産業界の発展に大きく寄与している企業です。大阪工場では手狭で将来的なニーズの高まりによる生産量増加に対応できないため、この度新たな拠点を構えることを決めました。
末包社長は「全国各地を視察したが、県や市が非常に協力的であったことや災害対策など総合的に考え潟上市に決めた。世界一の会社を創り上げていきたい」と話しました。
同社は、紙おむつの吸収ポリマーや次世代太陽電池の原料を製造し、将来的に年間30億円の売上げを目指す計画となっています。

■稀産金属株式会社の会社概要(親会社)
本社所在地：大阪府大阪市西淀川区中島2丁目13番57号
設立：昭和34年7月
代表者：代表取締役社長　多湖哲也
資本金：3,500万円
従業員数：70人
事業所：本社(大阪市)、東京営業所
事業内容：希少金属化合物製造

■KI Chemical株式会社の概要
所在地(予定)：潟上市昭和大久保字北野蓮沼前山1番地56
事業内容：希少金属化合物製造
総投資額：約15億円
取得用地：約25,000平方メートル
建物面積：約6,400平方メートル
着工時期：令和7年4月
操業開始時期：令和8年10月
当初従業員数：7人(令和13年までに20人へ雇用拡大予定)

◆KI Chemical株式会社では、次の製品の原料を製造予定としています
▽主な製造原料と最終製品の代表例
・硝酸系化合物→触媒用原料
・ぺロブスカイト型太陽電池用原材料→フィルム型太陽光パネル
・その他無機材料→結晶用原料・冷媒用溶液・電池用原料等

・紙おむつの高吸収性樹脂
・アクリル板
・水族館透明樹脂ガラス
・自動車部品透明樹脂パネル