◆株式会社 大栄木工
所在地/能代市扇田字扇渕(能代工業団地内)
◇木製防火戸をはじめ伝統的な建具を製造・販売 重要な仕事を任せることで効果的に若手を育成
昭和22年創業。主力製品の木製防火戸をはじめ、障子やふすま、格子戸、組子細工といった伝統的な建具を製造し、迎賓館や官邸、大使館、ホテル、社寺仏閣などに納めています。
近年力を入れているのが、幾何学的紋様が特徴的な伝統技法の組子細工製品です。昨年6月には新ブランド「shinboku(シンボク)」を設立。繊細な組子細工をあしらった名刺入れなどが好評です。
先人たちから受け継いできた技術はそのままに、組子細工の部材の製造には機械を導入。作業効率を上げたことで、高品質の製品をより多くの方に届けることができています。
「機械の操作は若手に担当してもらう」とは能登一志代表取締役社長。「毎年、求職者が多いが、いかに長く働いてもらうかが大切。新人でも重要な仕事を任せることで自分の居場所があると実感しやりがいにつながる」といいます。
社員の平均年齢は33歳。ベテランが若手に技術を伝え、互いに腕を磨き合っています。
◇現場からひと言!
地元に貢献したいという思いがあり、伝統工芸品にも興味があったことから、組子細工の職人に憧れて昨年入社しました。現在は、設計担当としてパソコンで木製建具の図面を描く仕事をしています。図面を描いた製品がきれいに仕上がって来たときに楽しいなと感じます。
分からないことがあって職人の方に聞くと、忙しい作業の合間でも優しく教えてくれてありがたいです。私も後輩が入ってきたときにしっかり教えられるように、知識を蓄えていきたいです。
会社のいいところは現場経験を積む機会が多いこと。設計・工務部門では各地の施工現場を見る出張が多くあり、金物のつけ方など図面を描くだけでは分からない部分も学べます。
設計担当:佐藤海悠(みゆ)さん
<この記事についてアンケートにご協力ください。>