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自治体の皆さまへ

動き出すトーク まちなかににぎわいを

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秋田県能代市

中心市街地の動きや今後の展望を、まちなかで活躍する3人がトークセッション!

◇湊哲一(みなと のりかず)
ミナトファニチャー代表
合同会社のしろ家守舎代表社員
(主な活動)
モクトサイコウプロジェクト/のしろいち/ちいさなシゴトのつくりかた

◇佐藤香蓮(さとう かれん)
中心市街地活性化地域おこし協力隊
(主な活動)
商店街イベント支援/しごとーーいのしろ/焼き芋でほくほくまちづくり/プラザ都de健康教室

◇福田幸一(ふくだ こういち)
幸和リース株式会社代表取締役
中心市街地活性化推進協議会会長/能代商工会議所副会頭/NPO法人能代市スポーツ協会会長/一般社団法人あきた白神ツーリズム代表理事

◆今年度を振り返ってみてどうですか?
(湊)マルヒコビルヂングがグランドオープンしてもう少しで1年になります。初めに2階のオフィスをオープンして、昨年4月にカフェと地下の工房を始めたんですけど、カフェに関しては1月から練習オープンして、まだメニューもなくて全員素人で、試行錯誤を繰り返しました。「能代でカフェって大丈夫?」って当初はよく言われ、僕も不安だったのですが、徐々に軌道に乗ってきたと感じています。まちを盛り上げるためにも、商店街が稼げるようになるためにもイベントを継続していくことは大切だなと思っています。木都というキーワードを大事にしていて、地下にある工房の仕事も最近徐々に増えてもきているので、木の仕事でちゃんと基盤をつくっていきたいですね。

(香蓮)協力隊になってもうすぐ2年半です。イベントの連続で、あっという間に過ぎるなっていうのが実感ですね。最近、二ツ井の梅内に引っ越したんですけど、能代って面白いですね。能代と二ツ井の雰囲気が全然違うんですよ。能代のまちなかは、便利で楽しいし、自然豊かな二ツ井もすごく好きで、それぞれ良いですね。どちらも知ったからこそ見えることもあるなと最近思っています。情報発信に関しては、情報量とスピード感が大事だと思っていて、夏場はSNSを毎日更新していましたね。

(福田)2人とも頑張りがよく目に見えて、地域が動き出してきたのをものすごく感じますね。マルヒコプロジェクトもちいさなシゴトのつくりかたもそうだし、周りの変化を実感しています。成功しているまちづくりの事例の多くがスモールサクセスの積み重ねなんです。大きなイベントを打ち出しても2・3年はいけるけど、継続が難しい。逆に2人のような活動は、一つひとつは小さいけど、積み重なって周りが巻き込まれていって、いいまちづくりになっていくと思っています。

◆この先やりたいことなどを教えてください
(湊)まちが盛り上がってきているなって、今まではイメージでしかなかったけど、ちいさなシゴトのつくりかたを市と一緒にやってみて、小さな芽がいっぱい現れたとか、それが本当に実感につながるしワクワクでしかなくて、最近は僕らより下の世代の能代に帰ってくる人が増えてきたし、能代のために何かしたいという若い人も増えてきた。マルヒコができたから集まってきてくれたという話を聞くと良かったって思えるし、積み重ねですよね。
お店やイベントのにぎわいだけじゃなく、中心市街地に住むということもすごい大事だと思っています。とはいえまだボヤッとしたイメージしかないので、実験的に以前ミナトファニチャーで工房として使っていた民家をインターン生とともに「comore(コモレ)」というみんなの拠点として開放し始めました。大学生が来た時に泊まってもらってまちなかの魅力を探っています。あと、娯楽と大人の学び場が少ないと思っているので、何かやっていきたいですよね。

(香蓮)プラザ都で開催している健康教室やマルヒコの裏の民家で開催されているオレンジカフェが、地域の人と話すきっかけになってすごくいいと思っています。話を聞くのってすごい大事だなと。
まちづくりの学校で「としま会議」の話を聞いて共感して、地域の人をゲストスピーカーとして招くトークイベント&交流会「のしろ会議」を4月下旬にやりたいねって湊さんと一緒に考えています。人と人とがつながるイベントをやっていきたいですね。
協力隊の卒業が近づいてきていて、これまでは周りに意識を向けてきたけど、自分にも目を向けて、自分が根付くほうに向き合って過ごしていきたいなと思っています。

(福田)中心市街地活性化推進協議会の会長に就任した時に、再開発をなんで進めないのと言われたんです。でもスクラップ&ビルドをするための協議会ではないと思っていて、今2人がやっている活動そのものが、今目指しているまちづくりの方向性とものすごく合致してきていると感じています。小さい活動かもしれないけどその積み重ねが大きなうねりになって、まちの姿そのものが変わっていくと思っていて、だからすごく応援しているんです。
まちづくりって、応援してくれる人、一緒にやろうって言ってくれる人が共感してくれるストーリーをきちっと作っていくことが大事。湊さんも香蓮さんもストーリーをちゃんと持っているのがやっぱりすごいなあって。見方によっては、空き店舗とかっていうのは活用できる有効な資産だと思っていて、その資産をどうやって生かしていくかっていうプロセスをつくっていくのはすごく大事なことだと思います。

(湊)今あるものを有効にっていうストーリーは、みんなに響くじゃないですか。どう響かせるか、共感を得られるかっていうことは、まちづくりには絶対必要なんですよね。

(福田)まちづくりで目指していくことは丁寧な未来をつくっていくことだと思っていて、高校を卒業したら、能代から離れる方も多い。そんな方々が戻ってきたいと思ったときに、住んでいて楽しい、子育て世代にも高齢者にも、夢を持って戻ってくる人にも優しい、そんな丁寧な未来を一緒につくっていきたいですね。

問合せ:中心市街地活性化室
【電話】89-1414

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