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敬老の日に寄せて

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秋田県能代市

■おじいさん おばあさん いつもありがとう
9月18日(月・祝)は敬老の日です。市内の小中学生3人が、幼いころからお世話をしてくれているおじいさん、おばあさんを想って書いた作文を紹介します

◇ありがとう!これからもよろしくね
渟城南小学校3年 森田 晴
ぼくには、じいちゃんとばあちゃんとじじとばばがいます。
ばあちゃんは、ぼくがようち園のときに天国にいってしまいました。ぼくは、小さかったので、ばあちゃんのことはあまりおぼえてないけれど、ばあちゃんがくれた絵本はボロボロになっても大切にしています。
じいちゃんは、うどんやラーメンのめんを作ってはいたつする仕事をしていました。つるつるしためんで、すごくおいしかったそうなので、ぼくもじいちゃんのめんを食べてみたかったです。じいちゃんは、いつも「はる、すごいなあ。」と、ほめてくれます。ぼくはうれしくなって、がんばってよかったと思います。
じじは、仕事をしながら畑で野菜を作っています。ぼくもいっしょにたねをうえ、水やりをして、しゅうかくもします。きょ年、しゅうかくしようとしていたトウモロコシをあなぐまに食べられてしまって、くやしがっていたじじはおもしろかったです。
ばばは、おしゃべりがすきでおもしろいです。じじとけんかをすると、まんざいをしているみたいで、わらってしまいます。ばばは、さいほうもとくいです。ろうがんきょうをかけて、はりと糸でじょうずにいつも何かをぬっています。土曜日には、じじとばばが「ごはん食べにおいで。」と電話をくれて、おいしいごちそうをいっしょに食べています。
ぼくは、じいちゃんと、じじと、ばばが大好きです。ずっといっしょにいたいから長生きしてほしいです。ばあちゃんには天国から見まもってほしいです。
じいちゃん、ばあちゃん、じじ、ばば、いつもぼくたちのことをかわいがって、たくさんおうえんしてくれて、ありがとう!これからも、ずっとずうっとよろしくね!

◇祖父母のいいところ
向能代小学校6年 三熊日南乃
私には四人の祖父母がいます。その中の一人のおばあさんは、私と一緒に住んでいます。
おじいさんも住んでいましたが、亡くなってしまいました。
私と一緒に住んでいるのは、朴瀬のおばあさんです。そのおばあさんは、私が顔を見せるといつもおだやかでやさしく対応してくれて、おかしをすすめてきます。朴瀬のおじいさんは、生前いつもお酒を飲んでいました。でも、私が注意したら、素直に聞いてくれて、いつも笑顔でいいおじいさんでした。
落合のおばあさんは、習い事の送り迎えをしてくれたり、花のことをたくさん教えてくれたりします。カメラを使うのが上手な元気なおばあさんで、自分が作った料理を家に届けてくれます。
落合のおじいさんは、あまり外に出ていません。会いにいくとだいたいねています。そして、起きて私の姿を見ると「大きくなったね。」と自分では気付かない成長の変化を教えてくれます。なんとそのおじいさんと私の誕生日は同じ日で、祝うときは落合の祖父母の家で誕生会をします。そのときに送った絵をかべにかざって大切にしてくれています。
私は人に温かい言葉を伝えるのが苦手で、感謝を伝えるときに照れて直接顔を見られなかったり、冷たい態度を取ってしまったりするときがあります。一緒に住んでいる朴瀬のおばあさんには冷たく当たってしまうことがあります。でも落合のおばあさんは面と向かって注意してくれます。
世の中には、だめなことを注意してくれる人がいないこともあるそうです。でも私のおばあさんのように根気強く話しかけたり、注意してくれたりする人もいます。
私は祖父母の優しいところ、すごいところ、もっている知識などのよいところをまねしたいと思っています。そうなるには時間もたくさんかかるし、簡単ではないことだと思います。この作文を書いていて、今のうちにたくさんふれあい、知識を身に付け、役立てるようにしたいと思いました。そして、私にたくさん「よいこと」を教えてくれたことに恩返ししたいです。そのために祖父母には病気にかからず長生きしてほしいと思います。

◇いつも、これからも「ありがとう」
能代東中学校3年 鵜木祐安
私の能代の祖父母。二人は、毎日元気に農作業に取り組んでいます。
私の学校では、五月に学校花壇の花植え作業が行われます。事前に花壇の整備が必要ですが、数年前から私の祖父母がボランティアでその作業を担っています。ゴールデンウィークの頃、農作業の合間を縫い、草取りや整地の作業を行います。東中生のために、いつも快く引き受けてくれるのです。今年も、連休明けに登校すると、雑草だらけだった花壇が、きれいに整地され、雑草もすべて抜かれて、花植えの作業を待つばかりとなっていました。あの広さの花壇を二人で整備しているのを想像すると、毎年のその作業の苦労に、本当に頭が下がる思いです。
お盆やお正月、祖父母の家に泊まりに行くと、祖母はたくさん話をしてくれます。地域のこと、仕事のこと、最近のできごと。穏やかな表情で話す流暢な能代弁は、時々「ん?」と意味が分からないことがあるものの、祖母の話はいつもおもしろく、私も会うたびに楽しみとなっています。
でも、今振り返ってみると、私自身のことを自分から祖母に伝えたことがあまりなかったように思います。「テストはよかった?」「大会、どうだった?」と祖母が聞いてくれることは多いですが、私は「うん、よかったよ。」と、会話をすぐに終わらせてしまっていたように思います。
私はハッとしました。中学生の時期とはいえ、このままでよいのだろうか、と。今年の敬老の日をきっかけに、祖父母との向き合い方を考え直してみたいと思います。例えば、祖母の話に相槌を打ったり、自分から学校の話や友達のこと、最近頑張っていることなどを話したり。もちろん、祖母だけでなく、祖父にも同じようにしたいです。
二人は、今まで私たち家族にたくさんの力を貸してくれました。両親が仕事で忙しいときは学校の送り迎えを、家の庭が雑草でいっぱいになったときには、庭の草刈りを。また、祖父母は田畑で様々な種類の作物を育てています。おいしさお墨付きのお米、私の大好きなトマトやとうもろこし、飼っている鶏からは新鮮な卵も。私は、父と一緒に祖父母の家を訪ねることが多いのですが、そのたびにたくさんの野菜などをもらってきます。我が家の毎日の食卓は、祖父母が愛情を込めて作ってくれた食材で成り立っている…改めて感謝の気持ちでいっぱいです。
祖父母は、私が小さい頃から成長を見守ってくれました。二人の小さな優しさの一つ一つが、私の心と体を豊かにしてくれたと思います。これから、二人のために何ができるかを考えて、少しずつでも恩返しができるようにしたいです。じいちゃん、ばあちゃん、いつもありがとう。これからも、ずっとずっと元気でいてね。

問合せ:
教育研究所【電話】73-5178

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