◆東北部品株式会社秋田工場
所在地/能代市二ツ井町駒形字烏野3-3
◇誰もが働きやすい環境づくりで女性が活躍
平成元年、自動車部品のワイヤーハーネス世界トップシェアを誇る矢崎総業の子会社として設立。当初の社名は秋田部品でしたが、22年に矢崎グループ子会社2社と統合し、現在の社名になりました。
同工場でも、主にワイヤーハーネスを製造しています。ワイヤーハーネスとは電線やコネクタなどで構成された電気配線で、人体で例えると血管のような部分。自動車の車体に張り巡らされ、各部品に電力や信号を送ります。国内の全自動車メーカーに納品し、海外の一部の自動車メーカーともやり取りがあります。
社員は約130人。8割が製造部門で働いています。機械が作業する部門もありますが、多くは手作業で行われます。十数本のケーブルを組み合わせたり、それらのケーブルを専用のボードに図面のとおりに布線したり、各パートに分かれて作業しています。
6割以上が女性なのも同工場の特徴です。始業後と終業前の2時間を対象とした有給制度を採用するなど、働きやすい環境づくりに努めています。近年は地元採用に力を入れており、ほぼ毎年、市内の高校から採用。今後も、新卒や中途採用を実施し、地域の雇用を維持していきたいとしています。
◇現場からひと言!
二ツ井町在住です。ものづくりに興味があり、工場見学の際に、自動車の重要な部品を作っていることを知り、携わりたいと思って就職しました。入社して間もなく10年になります。
入社後、現場で半年、静岡県の矢崎部品で2年間経験を積み、現在の部門に配属されました。衛生管理者免許を所持し、工場で発生した問題点を吸い上げて対応する業務などを担当しています。当社独自のインストラクター制度の1級を取得し、新人教育も担当。指導した新人社員が、他の人に教えられるレベルにまで成長している姿を見たときにやりがいを感じます。
工場での仕事は手作業が多いです。手先が器用な人や一つのことに取り組むのが得意な人が向いていると思います。
品質管理部門 清水駿佑さん
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