◆秋田エコプラッシュ株式会社
所在地/能代市扇田字扇渕11-1
◇プラスチックごみに命を吹き込み新たな製品へ
平成16年2月設立。今年20周年の節目を迎えました。家庭や企業から出される廃プラスチックを回収し、再生ペレットと呼ばれる再生材料を生成。その再生材料からまた新たなプラスチック製品を生み出す事業を行っています。
再生材料を溶解し、金型に流し込んで製品を作る射出成型機は、全国でも数台しかないとされる特殊なものを2台所有。大型製品の製造を可能としています。
小泉剛専務は「国家資格の射出成型技能士の保有者が8人在籍しています。国内の同業者は35社程度ありますが、当社の射出成形の技術はその中でもトップクラス」と自信をのぞかせます。
令和3年からは、電力を水力に切り替えました。工場は、24時間ほぼ毎日稼働しますが、二酸化炭素の排出量削減を実現し、環境への配慮も欠かしません。
この他、冬期を除く月1回、海浜清掃を実施しています。回収した海洋プラスチックごみからオリジナルのハーブポットを製造。市内の小学4年生らに配布し、環境問題の啓発につなげています。
「プラスチックは悪者のように扱われるが生活になくてはならないもの。うまく付き合っていくためのアクションを考えていきたい」と小泉専務は話します。
◇現場からひと言!
営業部、総務部、製造部があり、社員数は約70人です。
私は令和3年、地元の高校を卒業後に入社しました。営業部で事務を担当し、製品の受発注や製品管理をはじめ、トラックの計量や来客対応などを行っています。年数を重ねるごとに任せてもらえる仕事が増え、やりがいをもって働くことができています。
通常業務の他、社会貢献活動として海浜清掃に力を入れているのも特徴の一つ。私もごみの分別を意識するようになりました。
手に持つのはハーブポット。地域の小学生の他、会社見学の方に記念にプレゼントしています。環境問題を考えるきっかけになればうれしいです。
営業部営業課:納谷彩奏菜(あかな)さん
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