(詳細は本紙参照)
■能代市内の100歳以上の方
男性:2人
女性:61人
(令和6年8月6日現在)
■元気の秘けつは社会参加にあり
就労やボランティア、町内会活動、趣味などが含まれる社会参加活動。市が昨年、65歳以上の高齢者を対象に行った調査では「社会参加していない」という回答が多く見られました。社会参加することは、生きがいづくりにつながるだけでなく、フレイル予防にも効果が期待されています。今回は生き生きと社会参加活動する皆さんの声を紹介します。できることから一歩踏み出してみませんか。
◇デイサービスで生活にハリ 幸せ感じる掛け替えのない時間
袴田ハルヱさん(101歳)
優しい笑顔が印象的なハルヱさん。現在の楽しみが、週2日のデイサービスです。
テーブル卓球やボーリングなどのレクリエーションには必ず参加します。小柄な体をきびきびと動かして、楽しいひと時を過ごします。
「友達の名前もみんな分かるよ。耳が遠いから、耳元で『今こう言ったよ』と教えてくれる友達もいるの。ありがたいね。こんなに幸せな100歳はいないよ」と涙を浮かべながら話すハルヱさん。前日には当日の服装のコーディネートを考え、帰宅後にはデイサービスの話で家族と盛り上がるのが日課です。デイサービスで過ごす時間が、掛け替えのないものになっています。
「命がいつまであるか分からない。この時間を楽しみながら穏やかに幸せに過ごしていけたらいいね」。
プロフィール:今年4月に101歳の誕生日を迎えました。長男夫婦と孫との4人暮らし。平日は午前7時に起床し、果物中心の朝食を食べて一日がスタートします。家の中ではシルバーカーで移動し、身の回りのことはすべて自分で行います。
■元気の秘けつ教えて!
運動、就労、ボランティア。いくつになっても好きなことにいそしむシニアの皆さんに、元気の秘けつを聞きました。人生を謳歌する皆さんの表情には、年齢を感じさせない活力がみなぎっていました。
(運動)昔から運動が大好き 仲間との交流で健康に
久保市恵美子さん(90)
保坂福祉学園の卓球クラブで月1回卓球を楽しんでいます。昔から運動が大好き。60代でソフトテニスやグラウンドゴルフ、バレーボールを始めました。卓球を始めたのは最近です。家にいるよりも、こうして皆さんと卓球したりおしゃべりしたりするのが健康にいいと感じているので続けています。来る時は自宅から30分ほど歩きます。自分なりにバランスの良い食事をとり適度に運動をして健康を意識しています。
(就労)草取り依頼に対応 体を動かして元気に
斉藤利子さん(86)
69歳でシルバー人材センターに登録し、調理作業や買い物代行を行ってきました。コロナ禍以降は草取り専門で、週4回ほど作業しています。長い時で7時間ほど働きます。「丁寧で早い」「目標にしています」と言われると頑張る力になります。娘に「働き過ぎ」と心配されることもありますが、家にこもっている方が体が弱ってしまう気がします。家にこもりがちの人には、外に出た方が元気になると伝えたいです。
(ボランティア)切り絵をプレゼント 社会参加できて満足
藤田民治さん(85)
趣味は切り絵。子どもたちに喜んでもらえるように、作品を小・中学校や高校などに寄付しています。知り合いから、ペットや風景の切り絵を依頼されることもあります。手先を動かせば自分のためにもなります。これまで生きてこられたことの恩返しのつもりで取り組んでいます。この歳になっても社会参加できていると思うととても満足です。これからも健康を維持しながら、地域のためにできることをしていきたいです。
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